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次の日はタクシーを使って現場へ行くことになった。
お待たせしてすみません、と平謝りをしながらタクシーに乗り込もうとすると、身に覚えのある視線を感じ動きが止まる。
昨日のアレがまだ続いていると気づき、背中に嫌な汗が垂れてくるのがわかった。
「お客さん？」
「…っあ、すみません」
急に止まった俺を心配して声をかけてくれた運転手に小さい声で謝り、なんとか乗り込む。それと同時に扉が閉まり車は走り出す。
しかし俺は、窓の外を見ることができずに下を向いていた。
車のスピードにただの人間が追いつくわけがないことはわかっているが、もしいたらどうしよう、と考えてしまう。
現場に着くまでその恐怖心は収まらず、トイレの鏡に映る自分の顔は結構蒼白である。
元々色は白いからバレないと思いながら、逆に十何年一緒にいる奴らが気づかないわけがないとも思いつつ楽屋へと向かう。
正直言うと、今この状態でメンバーには絶対に会いたくなかった。あいつらに心配かけたくないし、弱みを見せたくもない。だって俺最年長だし。
だからといって逃げることもできないから、とりあえず覚悟を決めてドアノブに手をかけた。
ガチャリ、と音をたてて開いた先には、もうすでにちらほらとメンバーの姿があって、各々自由に過ごしているのが見えた。
ドアが開けられた音に反応してこちらを見るその視線は、どう考えてもあの謎の視線より暖かくて、それまでの恐怖心が跡形もなく消え去っていくのがわかった。
岩「おはようふっか」
向「ふっかさんおはよぉ〜！」
「おー、おはよ」
宮「…？ふっか、腰痛いの？」
「え、なんで？」
宮「いや、顔色悪いから」
「んや、大丈夫よ。たぶん寝不足なだけ」
え、宮舘さん気づくの早すぎません？？？？秒すぎてビックリした、よく対応できたな俺。
平常心を保ちながらソファーに座る。舘さんの近くにいる照から「またゲームしてたの？ほどほどにしなよって前言ったばっかじゃん」とかなんとか言われているけれど気にしない。
まあでも、寝不足はあながち間違いではなく。ゲームは普通にしてたからね。
先ほどまで凝り固まっていた体はメンバーのおかげで緩くなって落ち着いていて、そのせいか眠気も出てきて。
「んー、ごめん、ちょっと寝る」
宮「うん。準備の時間になったら起こすよ」
「あんがと、おやすみぃ…」
宮「おやすみ」
舘さんの声を最後に、俺の意識は静かに落ちていった。
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同期ゆり組担 - さんかっけいさん、ありがとうございました。とてもおもしろかったです！投稿、お疲れ様でした。 (2023年3月21日 20時) (
レス) id: ecb79bbb8a (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - 同期ゆり組担さん» リクエストありがとうございます。書かせていただきました！若干内容の差異はあるかと思いますが、ご満足いただけると幸いです！ (2023年3月21日 16時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
同期ゆり組担 - またもや、リクエストよろしいでしょうか？ あべちゃんが５人のお兄ちゃん達にわがままを言いまくって困らせてかまってもらう、というお話が見たいです。細かい設定はお任せします！よろしくお願いします！ (2023年3月6日 23時) (レス) id: 67b27e02af (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - 同期ゆり組担さん» こちらこそありがとうございました！ (2023年2月23日 12時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - Mさん» ご感想ありがとうございます(^^♪ 励みになります！ (2023年2月23日 12時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんかっけい | 作成日時：2023年1月28日 3時
