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「……あれ、俺だけ、」
宮「阿部、今日ずっと胸さすってたから。胃腸の辺りが調子悪いのかなって思ってお粥にしたんだけど」
食べれそう？と、心配そうな顔をして俺を見つめる舘様。
その視線がなんだかむず痒くて目を逸らして周りを見ると、他の3人も同じような顔をしていた。
うぅ、俺結局めちゃくちゃ心配かけてんじゃん。
「えぇ、っと…あの…ご迷惑をおかけして…」
向「ちがぁう、もう！あーぷぅ！こういう時は謝るんやないやろ！？」
岩「迷惑なんてかけてなんぼだろ、メンバーなんだし」
ラ「あべちゃんなんか特にかけられるほうじゃん！康二くんとかに！」
向「もしもし？？？？俺そんなあべちゃんに迷惑かけてへんで？え？かけてへんよな？？」
宮「はいはいいいから。料理冷めるから早く食べるよ、はいいただきます」
無理やり感のある舘様のいただきますにつられて、康二たちもしぶしぶといった感じでそれを復唱する。
その様子がなんだか面白くて、ちょっと笑ってしまった。
俺も謝罪は後回しにして、まだ温かさが残ってるうちに食べようとれんげを手に取ってご飯を掬う。
久しぶりの固形物(というかなんというか)だから喉を通るか心配だけど、舘様の料理は美味しいしきっと食べられる、大丈夫。
息をふきかけ少しだけ冷ましてから口に入れる。
すると、お米の甘さとほんの少しの塩味が口の中に広がって、それがとびきり美味しくて、なんの抵抗も無く喉を通っていった。
「……おいしい」
オンの時には出ないぼそっとした小さな声。
そんな声でもしっかりと聞き取ってくれたのか、俺の向かいに座る舘様はほっとした顔をしていた。
岩「お前、また飯抜いてんだろ」
「…おっしゃる通りです」
ラ「もういっそ舘さんの家に住みちゃえば？」
「えぇ、なんで」
向「食生活改善のためやろ」
宮「俺は大歓迎だけどね」
そんなこと言われても、これ以上迷惑はかけられないし。
そう言うと4人は、出たよまたそれ…と言うような顔をして俺を見る。
「…なに、その顔」
宮「俺、その迷惑がどうとかより言ってほしい言葉あるんだけど」
「へ？」
向「ダテ！美味い飯、ありがとう！」
宮「苦しゅうない」
岩「俺もありがとう」
宮「いえいえ」
ラ「ありがとう！大好き！」
宮「ふふ(笑)」
…え、何この流れ。
戸惑っていると、4人から刺さる視線。
これ、言えって空気だな。
「…ありがとう、舘様」
そう言うと、彼は優しく微笑んで俺の頭を撫でた。
完
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香さん - しょっぴーのだてさんの呼び方を良太にするともっといいと思います (12月2日 20時) (
レス) @page22 id: 5b7efd0466 (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - みりぃ（緑璃）さん» ご感想ありがとうございます…！励みになります(_ _)今後も精進して参りますのでよろしくお願いいたします！ (2022年12月22日 20時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
みりぃ（緑璃）(プロフ) - テンポのいい文章が読んでてとても心地良いです。これからも更新を楽しみにしてます (2022年12月22日 17時) (レス) @page44 id: e9c37a05cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんかっけい | 作成日時：2022年12月4日 2時
