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その後。
俺の言葉を聞いて泣き崩れてしまった康二は、ひたすら謝罪を繰り返して抱き着いてきて。
俺は自分の肩が濡れていくのと同時にいつもの康二が戻ってきたのを感じながら、彼が落ち着くまでそのままの状態でいた。
そして落ち着いてきて、まだひっくひっくと喉を引き攣らせる康二と手を繋ぎ(片方は佐久間)、阿部ちゃんたちの待つ会議室へと戻り。
明らかに目が赤くなって戻ってきた康二を見た阿部ちゃんは急いで椅子に座らせて、幼い子どもにするように優しく目を撫でていた。
照と舘さんは一体康二の身に何が起きたのか気になっていて、ちらちらとこちらを伺いつつ、でもまだ聞くのは早いかなと悩んでいそうだった。
阿部ちゃんとラウールに囲まれてさっきよりも随分落ち着いた康二を見計らって、俺は康二に何があったのか、2人に軽く説明する。
話を聞いた照と舘さんは一瞬眉を寄せて、康二の元に寄ろうとしてやめていた。
ラ「ねえ、康二くん。さっきさ、なんの夢見てたの…？」
ラウールから飛び出したその言葉に、少し肩をびくつかせた康二。
まだ聞くのは早いのではないかと思い止めに入る前に、康二は震える口を開いて言った。
向「……あんなぁ、」
──────────────────────
向「＿っていう、夢」
静かに話された内容を聞いて、黙ってしまう俺たち。
思っていたよりも壮絶な内容で、なんて声をかけたらいいのかわからない。加えて俺と佐久間と舘さんはハッキリと夢の中に出てきている人物なわけで。
向「いや、わかっとるんよ、全部俺の嫉妬やし、」
阿「〜っもう！康二は溜め込みすぎ！もっと言ってやんなよ、俺より売れんなアホって！佐久間に！！」
佐「俺だけ！？」
渡「Party Time盗んじゃえ」
宮「いや俺のネタ」
岩「設楽さんと仲良いアピールされたらぶん殴っていい」
「顔！顔以外な！？」
目「オッケーカフでもっと売れてやろうぜ」
ラ「動脈ピースとか今すごいじゃんねえ！」
向「…怒らんの？無茶苦茶言ってたで、俺」
「怒るわけ。というか俺は、夢の中の俺に怒ってる」
向「あぇ、？ふっかさん？」
…首絞められてなんも出来ねえからって上っ面なことばっか言いやがって。
「康二の頑張り知ってんの世界で俺だけだしぃ」
佐「はぁー？俺がこーじの面白さ一番わかってんだよ！」
宮「康二の活躍は誰よりも嬉しいからね、俺」
向「…っもぉ〜うるさいわ！」
お前は綺麗だよ。
大丈夫、俺たちは大好きだから。
完
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香さん - しょっぴーのだてさんの呼び方を良太にするともっといいと思います (12月2日 20時) (
レス) @page22 id: 5b7efd0466 (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - みりぃ（緑璃）さん» ご感想ありがとうございます…！励みになります(_ _)今後も精進して参りますのでよろしくお願いいたします！ (2022年12月22日 20時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
みりぃ（緑璃）(プロフ) - テンポのいい文章が読んでてとても心地良いです。これからも更新を楽しみにしてます (2022年12月22日 17時) (レス) @page44 id: e9c37a05cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんかっけい | 作成日時：2022年12月4日 2時
