一緒に食べたい。／紫 ページ16
今日はオフ。
オフじゃなくても毎日持ち歩いているのでゲームがし足りないということは無いが、せっかくオフなら一日中ゲームはしていたい。
そう思いながら昨日は夜更かしをして、最終的に眠りについたのは午前2時過ぎとかそのくらい。
そのせいなのか、はたまた日々の疲労が溜まった結果なのかはわからないが、目が覚めた途端に感じる寒気とだるさにため息が出た。
「おーいー…」
たぶんまだ熱は上がりきってはいないが、それは裏を返せばこの後とんでもない数値が出る可能性があるということで。
それを考えるだけで嫌になるが、まあ風邪はそういうもんだよなと無理やり納得し、とりあえずベッドから出て熱を測ろうと動く。
掛け布団と肌が擦れる感じが気持ち悪くて嫌だ。
てかもしかして昨日暖房のタイマーセットするの忘れてた？バリバリに寒いんだけどこの部屋。
帰って来てからゲームしかしてない昨日の俺に文句を垂れながら、少しふらつく体を頑張って支えながらリビングへ向かった。
──────────────────────
ピピッ。
計測完了の音が鳴り、体温計を手に取って画面に映し出された数字を見る。
そこに出されていたのは『37.4』の文字。完全に微熱である。
普段そこまで体調を崩さないので、微熱でもつらいもんはつらい。やっぱりもう少し食生活とか気をつけるべきなのか(毎回そう思うけどなかなか行動に移せないのが深澤辰哉である)。
数字を見てしまったせいか、先程よりもだるさが増した体をソファーの背もたれに預ける。
今日はどうしようかな。ゲームはしたいし今ならできるけど、この後熱が上がるのを考えると素直に寝ていたほうがいい気もする。
ゲーム欲を取るか、睡眠を取るか。考えることおよそ30秒。
「…よし、なんか食う」
さっきも言っただろ、体調管理はまず食生活だ。
そうと決まれば早速キッチンへ行き、冷蔵庫の中身を見てみる。
「ははぁ…ま、そうだよな。俺の冷蔵庫に食材が入ってるわけねーのよ、知ってた知ってた…」
ここ別に舘さんの家じゃねーし。知ってた知ってた。
冷蔵庫の中には缶チューハイが数缶と、いつなんで買ったのかわからない豆腐(消費期限切れてるだろ絶対)、あとはペットボトルの水が数本あるだけ。
冷えピタもスポドリもない冷蔵庫とかある？用意しなさすぎだろ。全部俺だけど。
ダメ元で冷凍庫も開けてみると、端っこのほうにカップアイスが霜をつけて鎮座しているのを見つけた。
「これじゃん！」
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香さん - しょっぴーのだてさんの呼び方を良太にするともっといいと思います (12月2日 20時) (
レス) @page22 id: 5b7efd0466 (このIDを非表示/違反報告)
さんかっけい(プロフ) - みりぃ（緑璃）さん» ご感想ありがとうございます…！励みになります(_ _)今後も精進して参りますのでよろしくお願いいたします！ (2022年12月22日 20時) (レス) id: 354f0ed835 (このIDを非表示/違反報告)
みりぃ（緑璃）(プロフ) - テンポのいい文章が読んでてとても心地良いです。これからも更新を楽しみにしてます (2022年12月22日 17時) (レス) @page44 id: e9c37a05cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんかっけい | 作成日時：2022年12月4日 2時
