【文スト】愛されてるあの子と愛されない私【太宰治】【中原中也】

非常事態 ページ34

｢あ……｣

声の主は太宰さんだった。

太宰｢Aちゃん！！ちょっとだけでもいい！！私の話を聞いてくれ！｣

太宰さんはその言葉だけを何回も何回も繰り返す。

でも聞いたってどうせ中也が、言ってきたことと同じ

嘘でしかない。

｢貴方の話なんか聞かない。全部嘘だから｣

そんな訳っ！と太宰さんは続ける

太宰｢そんなわけない！皆Aちゃんを避けてたのは訳があるんだ！お願いだ！聞いてくれ給え！！｣

｢五月蝿い！五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い｣

何を今更弁解しようとしているのだろうか。

私は、もう信じない。

誰も。

太宰｢ねぇ！だからっ！本当の事を！真実を話させてくれ！｣

｢だからっ！……｣

そこまで言ったところで凄まじい眠気が襲ってきた。

さっきの個体だろうか。

どうやらあれは睡眠薬だったらしい。


そこからは何かを考える暇もなく

ただただ眠気に溺れていった。









太宰｢＿＿＿＿ｯｯ！！｣




最後に太宰さんが何を言っていたかも聞こえなかった。

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