【文スト】愛されてるあの子と愛されない私【太宰治】【中原中也】

兎少女と虎少年 ページ26

鏡花視点

今、私達は寮で夕飯を食べている

すると、最後の一口を食べ終わった敦が

急に話を振ってきた

敦｢ふぅー美味しかった！それにしても今日、なんで僕達会議に参加させて貰えなかったのかなぁ｣

それは、私に聞いても分からないだろう

という言葉は、飲み込んで返事をした

鏡花｢多分、何か理由があったんだと思う｣

すると、またもや敦が疑問を問いかけてきた

敦｢そう言えば、あの、A？さんだっけ？


あの人、随分社員の皆から嫌われてるけど

何かやらかしたりしたのかなぁ？｣

その話を聞いて私はｷｯと、敦を睨みつけた

だって、少なくとも、私がAとお話をしたり

湯豆腐を一緒に食べたりしたここ数日を見て

そんな、社員の皆に嫌われるような人じゃないのは

ハッキリ分かった

なのに何故、探偵社員はAを無視するのだろう

きっと何か、理由があるはずだ

今日の会議だってきっと。

鏡花｢……あの人はそんな、何かやらかすような人じゃない。

あの人の事、そんなふうに言わないで｣

自分でも分かるくらい殺 気が出ていたと思う

それに気づいたのか、敦は

敦｢そっ、そうだよね！武装探偵社にはそんな人いない！うん！｣

と言って、お風呂に行ってしまった



何か、私にも、Aのために出来ることはないだろうか



と、携帯を見つめながら1人で思考を巡らせていた

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