おとなりさんのそらるさん。【歌 い 手】

おとなりさんその28 ページ30

＊まふまふ Side＊

　
「あぁぁぁ！？また負けた…！」

「ごめんなさい、まふまふさん。私タブルバトルの方が得意なんです。」

「すっげ…まふまふがこんなに勝てないの初めて見た。」

「センラ君、今のどうなったか分かった？」

「んー…とりあえず水藻がおっかないってのは分かった！」

「…次、センラとバトルしようかな。」

「すみません、ごめんなさい、命だけは勘弁してくださいぃぃぃ」

「いや、そんなに！？」

　
どうも、まふまふです。
実はこれで5戦目なんですけど、一向に水藻さんに勝てません。
いや、この人本物だ。結構いろんな人と戦ってきたし、自分が強いんじゃないかとか
思ってたんだけど…いや、上には上がいるってまさにこのこと。

　
「ほらまふまふ、もういいだろ。」

「ぐぬぬ…そらるさんは勝てるんですか！」

「うーん…最近は4割で勝てるよ。やってみようか？」

「ぜひ…そして俺の敵を……」

「ってわけで、次いい？」

「いいですよー」

　
そう言って始まるそらるさんと水藻さんのバトル…
そこにいたそらるさんは、俺とバトルしてた時のそらるさんと違って
真剣な目と、見たことのないパーティー。

　
「そらるさんのあのパーティー初めて見た。」

「俺も……」

「え、ちょっとそらるさんまたメンバー変えました？」

「今日の為にいろいろ仕上げてきたからねー、水藻だってそうでしょ？」

「そりゃまぁそうですけど…」

　
…あれ？ちょっと待って？
何でこの2人はそれぞれのパーティーを事細かに知ってるんだ？
いや、そりゃお隣だからよくバトルしてるってことか？

　
「え、何やこれ。次元が違うんやけど。」

「すっげ…水藻さん相手に善戦してる。」

「そらるさんいっけー！」

「おー」

　
ダブルバトルの2人の試合は、まずはそらるさんが1匹倒したと思いきや
その後すぐに水藻さんが2体倒してくる、俺とバトルしてた時は使ったことのないパーティー。

　
「あー、待ってそれはだめ。」

「だめじゃないですー」

「さっきのまふまふのメンバーで来てくれればよかったのに。」

「いやです、あのメンバーだとそらるさん相手に勝率が悪い！」

「そらるさん…もう俺より強いんじゃないですか…？」

「なんか、あの2人別次元やな…」

「俺も最近、水藻さんに教えてもらってるけど…目指せ、あれ？」


　
nqrse君、それはずるい……
バトルを見ながら、俺は2人を見ていた。
どっちも真剣なんだけど、楽しそう…

　
「…よかった。」

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