おとなりさんその14 ページ16
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「「いただきまーす」」
出来上がった料理を見せれば、センラはものすごく驚いていた。
目標達成である…なんて思いながら作り上げた料理を口に入れる。
「…うん、よくできた。」
「いや、めちゃくちゃうまいやん…」
「すごいでしょ。」
「これはすごいわ。」
煮込みハンバーグには温泉卵とチーズが入っている。
我ながら手の込んだ作品だと思うぞ…久々に作ったわ、ここまで。
「うっま…え、毎日食べたい……」
「ん?毎日?」
「あ、いや、何でもない。」
「いや毎日食べに来てもいいけど……」
めいちゃんがよく食べに来てた時期があるから、2人分作るのはなれてるけど…
なんて思いながらセンラを見れば、何か1人でブツブツ言ってたから無視しておくことにした。
「…なぁ。」
「んー?」
「来週って、忙しい?」
「来週…?締め切りもひと段落したからあいてると思うけど。」
「来週の木曜とか、あいとらん?」
そう言われて、脳内でスケジュールを確認していく。
締め切りは過ぎたから、来週はそこまで追われない週…月曜日に録音あるけど
木曜日なら大丈夫なはず……
「あいてるよ。」
「水族館行かへん?知り合いにチケットもらったんやけど、今月までなんよ。」
「え、めっちゃ行きたい。行こ。」
「ん。じゃあ10時とかでえぇ?」
「いいよー」
元々海が好きな私は、水族館も好きだが、1人で行くのもあれだからとあまりいけないのだ。
だから、このお誘いはめちゃくちゃ嬉しい。
「よかったわー、A無理って言われたら男誘うしかなかったし。」
「え、別にいいんじゃないの?」
「はぁ?なんでカップルしか行かんとこにやろう2人で行かなあかんのや。」
「…センラが一緒に行くのなんて、志麻君とか同業者じゃん?」
「おい今何考えとるん!?」
いや、色々考えたけど全部自重しましたよ?
そんなに慌てなくても…あ、そろそろオーブンあっためてこないと。
「センラーマフィン焼くけど食べる?」
「食うー」
「ほいよー」
寝かせておいた生地を型に入れていく。
ごちそうさま、と聞こえてすぐ後に食器を持ったセンラがこちらに来た。
「え、今から焼くん?」
「うん、焼き立て。」
「めちゃくちゃ嬉しい…ありがとうな。」
その笑顔がかっこいいな、とか思ったのは絶対に秘密である。
このマフィンはセンラに大好評で、少しお土産にあげたらとても喜ばれた。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2022年6月26日 23時) (レス) @page32 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
紬-つむぎ-(プロフ) - どぅ〜さん» 初めまして、コメントとご指摘ありがとうございます…!とても助かりました。これからもよろしくお願いします。 (2020年6月4日 12時) (レス) id: 620b29a5f9 (このIDを非表示/違反報告)
どぅ〜(プロフ) - pink catの本家はメイリアさんですよ...好きですこれからも応援してます!!!!!!! (2020年6月4日 9時) (レス) id: 952376b9df (このIDを非表示/違反報告)
紬-つむぎ-(プロフ) - ゆのさん» ゆのさん!こちらにもコメントありがとうございます(●´ω`●)被らないように…とうまく試行錯誤してます(笑)こちらもよろしくお願いします〜! (2020年4月6日 0時) (レス) id: 2363fe1fb7 (このIDを非表示/違反報告)
紬-つむぎ-(プロフ) - ありすちゃん?さん» 初めまして、コメントありがとうございます。全部読んでいただけてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします〜! (2020年4月6日 0時) (レス) id: 2363fe1fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紬-つむぎ- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/-tsumugi-
作成日時:2020年3月15日 15時