おとなりさんのまふまふさん。【歌 い 手】

おとなりさん0日目 ページ2

＊まふまふ SIDE＊

　
　
皆さん、どうもまふまふです。
現在新居にて引っ越し作業をしています。

　
「まふまふー、これどっちー？」

「それはそっちの部屋でお願いします！」

「まふ―これは―？」

「それはいろは達のだからリビングで！」

　
そらるさん、さかたん、うらたさんが手伝いに来てくれているので
1人でやるよりだいぶ早く片付けが終わりそうです。

そろそろ新しい部屋に引っ越したいなぁと探し始めたこの部屋。
3LDK、築浅、ペット可、防音に改築可能と、俺にとってとてもいい条件がそろっていたので
即行で契約したんだけど……実際に見て思った、めちゃくちゃ綺麗この部屋。

　
「まふまふー、これ防音部屋どうすんの？」

「もちろんこれから工事ですよ！」

「…一応聞くけど、お前隣の部屋に挨拶行った？」

「…あ。」

　
うらたさんの一言で、苦手なイベントがあることを思い出す。
いやね、そんなに律義にやらなくてもいいんですよ。と言いたいんだけど。
角部屋の俺の唯一のお隣さん。そしてこれから防音加工するからうるさくなる。
それに猫居るし……うん、やっぱりあいさつしないと駄目だよねぇ。


　
「その様子だと忘れることにしてたな、お菓子とか買っていった方がいいんじゃね？」

「ですよねぇ……」

「でもここの片付けもあるか…んじゃ、俺と坂田で行ってくるか？」

「いいんですかぜひお願いします、おしゃれなので！！」

「はいよ。」

　
甘いもの好きなうらたさんが選ぶなら、まず外れはないだろう。
それにしてもお隣さんかぁ、怖い人じゃないといいな。
っていうか、俺のリスナーじゃないといいな。ありがたいんだけど住む場所って考えると
非常に困るんだよね、この部屋めちゃくちゃ気に入ったし。

　
「んじゃ、行くぞ坂田ー」

「ほーい！」

「いってらっしゃーい」

「お願いします！」

　
うらさかを見送って、俺とそらるさんは片付けに戻る。
いやー…引きこもりなはずなんだけど。俺の荷物多くない？？

そんなこんなで、俺達が荷物を全て片付け終わるのと
うらたさん達が戻ってくるのはほぼ同時だった。


　
「ただいまー…片づけ終わった？」

「一応終わりました！」

「そっか、んじゃこれ。無難にチョコレートにしといた。」

「ありがとうございます…！」


　
うらたさんからラッピングされたおしゃれな袋をもらって、変わるように外に出る。
さかたんの頑張れという声を背中に受けて、いざ…お隣へ！

　
「頑張ろう…」

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