Fun! Fun! Couples!

デレッデレCouple H.Tosaka (2) ページ5

.




「で、実際どうなの？」


『何がですかー』


「うーわコイツしらばっくれてきた」


『ひひひっ。どうでしょ？好きか嫌いかって言ったら好きくらいかなぁー』


「んま、一応好きなの？」


『一応？笑』


「...何そのイタズラ顔。めちゃ萌えるんだけど」





ツンツンっ

ツンツンっ


効果音が聞こえてきそうなくらい、

人差し指でツンツンしてくる。




私にとっては

あなたのその寝起きの顔の方が萌えると思うんだけどなぁ。その萌え袖といいさ。






『臣のその萌え袖の方が萌える』


「ん？これ？」




モゾモゾっと

布団の中から出してきたもう片方の腕は、彼氏のブカブカのパーカー着てる彼女みたいに

お化けみたいに


袖が長ーい。
かわいーい。





『そうそうそれ！私めっちゃ臣のそれ好きなの』


「えーだってさみぃもん。寒かったらさ、少しでも肌が出てる範囲狭くしたいじゃん」




違うんだよ、臣

もう一個小さいサイズ買っても良いくらいね、あなたの袖は長いのっ。
そしてそれが似合ってるのっ。





『ほら、私いたって正常』


チビの私が萌え袖なんてしたらさ、
頑張ってる感でるからしない。

それに、私、なんか似合わないんだもん。萌え袖。






「ふーん。じゃあちょっと待ってて」




一瞬寒い空気が入ってきたかと思えば

どこかに行った臣。



うー寒い寒い。

臣の温もりもあったから余計寒い。







そんなこんなで寒い寒いって

布団の中にスッポリ被ってたら。





「A発見ーっ」


ペロンっと布団を全部はがされる。

どこかのお母さんじゃあるまいし。寒いったらありゃしない。




.

デレッデレCouple H.Tosaka (3)→←デレッデレCouple H.Tosaka (1)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す