2歳差Couple H.Tosaka (2) ページ30
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「おせーよ、A」
ほら、今もこうやって迎えにまで来てくれる。
『しょうがないんですー!これでも一応女子ですから!』
「でもそんな堂々と着替えるあたり男だよな、」
『もう!先輩酷い!
絶対ボール奪って見せるんだし!』
「ほーう。
いい度胸じゃん。奪えなかったらどうする?」
『肩を揉ませていただきます』
「俺はジジイかって、笑」
『じゃ、じゃあ何すればいいんですか!』
部室からグラウンドへと駆け出しながら聞いてみる。
あたしより少し高い位置にある横顔に、少し胸が高鳴った。
「んー、俺と付き合って」
『......へ?』
「あれ?聞こえなかった?まさかの」
『い、今、、なんと...』
走り出していた足が止まる。
何もしてないのに、じんわりと出てくる熱は
夏の暑さのせいなのか、先輩のせいなのか。
「俺、これでもAに惚れてるって言えば伝わる?」
『え、、っ...』
「ま、これ以上聞きたいなら俺にボール奪われな。
って、そんなことAのプライドが許さないか、」
くくくっ、と肩で笑われたあたしは
その場で放心状態
そりゃあたしから挑んどいて、負けるなんてのはあたしの負けず嫌い精神か許さない。
でも、
負けたいなんていう気持ちも溢れてきてる。
自分の中での葛藤。
勝ちたい。でも、負けたい。
なんていう意味不明な葛藤。
だけど。
『あたしは、あたしだ』
全力で挑んでこその勝負。
勝ったなら、あたしから好きだと告げれば良いだけの話。
もちろんドキドキするだろうけれど。
一生懸命やることに、悔いなんて残らない!
覚悟だー!先輩!
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oton(プロフ) - atokさん» ありがとうございます!意外と難しいんですよね、、この方。笑 (2019年9月29日 17時) (レス) id: ab14c5787e (このIDを非表示/違反報告)
atok(プロフ) - 隆二のお話嬉しいです! (2019年9月27日 1時) (レス) id: b336124363 (このIDを非表示/違反報告)
oton(プロフ) - ゆみさん» そうですね、わざわざ文字に起こすということはしませんが、私が想像してるプロポーズもゆみさんと同じで、ものすっごく優しいです。隆二が特に。笑 (2019年9月25日 23時) (レス) id: ab14c5787e (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - この二人のプロポーズが知りたいです。すごく優しそう‥ (2019年9月23日 22時) (レス) id: 0f82e110f7 (このIDを非表示/違反報告)
oton(プロフ) - eee03さん» 私の語彙力が追いつくかどうかは何とも言えませんが、頑張ります!笑 (2018年6月8日 19時) (レス) id: 70f11ff9fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:oton | 作成日時:2017年1月3日 17時