検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:368,392 hit

2歳差Couple H.Tosaka (2) ページ30

.




「おせーよ、A」



ほら、今もこうやって迎えにまで来てくれる。





『しょうがないんですー!これでも一応女子ですから!』


「でもそんな堂々と着替えるあたり男だよな、」


『もう!先輩酷い!
絶対ボール奪って見せるんだし!』


「ほーう。
いい度胸じゃん。奪えなかったらどうする?」


『肩を揉ませていただきます』


「俺はジジイかって、笑」


『じゃ、じゃあ何すればいいんですか!』





部室からグラウンドへと駆け出しながら聞いてみる。


あたしより少し高い位置にある横顔に、少し胸が高鳴った。






「んー、俺と付き合って」


『......へ?』


「あれ?聞こえなかった?まさかの」


『い、今、、なんと...』





走り出していた足が止まる。




何もしてないのに、じんわりと出てくる熱は

夏の暑さのせいなのか、先輩のせいなのか。





「俺、これでもAに惚れてるって言えば伝わる?」


『え、、っ...』


「ま、これ以上聞きたいなら俺にボール奪われな。

って、そんなことAのプライドが許さないか、」







くくくっ、と肩で笑われたあたしは

その場で放心状態






そりゃあたしから挑んどいて、負けるなんてのはあたしの負けず嫌い精神か許さない。


でも、

負けたいなんていう気持ちも溢れてきてる。








自分の中での葛藤。

勝ちたい。でも、負けたい。
なんていう意味不明な葛藤。








だけど。

『あたしは、あたしだ』








全力で挑んでこその勝負。

勝ったなら、あたしから好きだと告げれば良いだけの話。


もちろんドキドキするだろうけれど。









一生懸命やることに、悔いなんて残らない!





覚悟だー!先輩!




.

2歳差Couple H.Tosaka (3)→←2歳差Couple H.Tosaka (1)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (235 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1018人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

oton(プロフ) - atokさん» ありがとうございます!意外と難しいんですよね、、この方。笑 (2019年9月29日 17時) (レス) id: ab14c5787e (このIDを非表示/違反報告)
atok(プロフ) - 隆二のお話嬉しいです! (2019年9月27日 1時) (レス) id: b336124363 (このIDを非表示/違反報告)
oton(プロフ) - ゆみさん» そうですね、わざわざ文字に起こすということはしませんが、私が想像してるプロポーズもゆみさんと同じで、ものすっごく優しいです。隆二が特に。笑 (2019年9月25日 23時) (レス) id: ab14c5787e (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ(プロフ) - この二人のプロポーズが知りたいです。すごく優しそう‥ (2019年9月23日 22時) (レス) id: 0f82e110f7 (このIDを非表示/違反報告)
oton(プロフ) - eee03さん» 私の語彙力が追いつくかどうかは何とも言えませんが、頑張ります!笑 (2018年6月8日 19時) (レス) id: 70f11ff9fa (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:oton | 作成日時:2017年1月3日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。