堕ちる 9 ページ9
｢ついたで〜｣
鬱様は大きな扉の前で立ち止まり、そう言った。
｢さ、中入り｣
鬱様はそう言いながら扉を開けてくれた。
私は扉をくぐる。
扉の先には我々国幹部全員と総統様が座っていた。
目の前の異様な光景に戸惑いが隠せない。
｢お〜！やっと起きたんか！お寝坊さんやな〜。そこの椅子に座り！｣
コネシマ様が私の近くにある椅子を指さして言った。
正直に言うと、今すぐこの異様な空間から逃げ出したいが、私は大人しく椅子に座った。
｢A｣
グルッペン様が私の名前を呼ぶ。
｢・・・｣
私は返事をせず、彼に目だけ合わせる。
｢聞きたい事は沢山あるだろう。大丈夫だ。ちゃんと説明してあげよう。ご静聴願えるかな？｣
私は頷く。
｢薄々気づいていると思うが君の家、孤児院を燃やしたのは我々だ。君の家族も大半燃えていたよ。逃げれた者もいたがね。｣
孤児院が燃えたのは事実だった。家族が燃えたのも事実だった。でも逃げれた者がいた。その言葉に私はほんの少し安堵した。
｢まぁそれはさしたる問題ではない。どうして我々がこんな事をしたのか。逃げ延びた家族の安否。
君が聞きたいのはこれらだろう？｣
私は大きく頷く。
｢1つ目は、我々がお前を欲しかったからだ｣
｢欲しかった…？｣
｢あぁ、気味の悪い話だがね？ここに居る皆はお前に惚れているんだ。…もちろん私もな｣
グルッペン様がそう言うと皆さんがニヤリと笑う。
私はグルッペン様の言葉に勢いよく立ち上がる。
｢ちょっと待って下さい！どういう事ですか…？
私はただの庶民ですよ？欲しかったって…惚れてるって…それにグルッペン様やロボロ様は今日初めて会うじゃないですか…！｣
｢あぁ、そうだ。確かにロボロはお前と会った事はないが………やはり俺の事は覚えてないか｣
｢…え？｣
覚えてない？私はグルッペン様に会った事があるの…？確かに孤児院が燃やされてる時に現場にいた彼と話したが、あの時の事では無いことはなんとなく分かる。
｢まぁ、1つ目はこんな所か。次は2つ目だな。お前の逃げ延びた家族についてだが、それはマザーとお前の弟妹達5人だ。今、彼女達の命は我々が握っている状態でな？捕らえて地下牢に閉じ込めているんだ。｣
｢地下牢！？なんで…マザー達は関係ないじゃないですか！｣
｢あぁ、そうだな。そこでお前に提案があるんだが…｣
取引をしないか？
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明日花(プロフ) - このようなめっちゃめちゃいい作品があるからこのアプリはやめられない！読み終わったあとすぐ一番右のお星様を押しちゃった、、、好きです！ (2022年2月13日 7時) (
レス) id: 6f8c950d7b (このIDを非表示/違反報告)
シュネー - あ、もう、好きぃ……………。は？もうストライクスリーアウトなんだが。最高かよ。(褒めてる) (2022年1月24日 22時) (レス) id: 1ee7840ed0 (このIDを非表示/違反報告)
陽華 - いつか、pink物となる。私の予感 (2020年9月22日 12時) (レス) id: 4fefb0da81 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の散歩 - ドストライクすぎて逆に鳥肌…。めっちゃハマります！あ、お星さまちゃんと右端押しときました！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 7ad76e25a2 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - ドストライクな小説（＾ω＾）主人公の年齢ってどのくらいなんですか？ (2020年5月19日 10時) (レス) id: 7fd9de27a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KIBA | 作成日時：2020年5月1日 18時
