堕ちる 18 ページ19
なんとか朝食を食べ終え、コネシマ様達と別れた私とショッピ様は私の部屋に向かって歩いていた。
｢その服似合ってますね｣
｢…え？｣
少し前を歩くショッピ様の唐突な言葉に私は面食らう。
｢特に色がいいですね。やっぱりAさんには紫が似合っとる｣
｢え、あ、えっと…｣
なんと言えばいいのか分からず吃ってしまった。
そのあとも私は何も言えず、私達の間に再び静寂が流れる。
｢A様！おかえりなさいませ！｣
｢ただいま…です…｣
部屋につくとウグリシナさんが素敵な笑顔で迎えてくれた。
｢明日はエミさんが来るらしいですよ｣
｢エーミール様が？｣
｢はい。説明がどーのこーのって言ってましたね。まぁ明日になれば分かりますよ。じゃあ俺はこれで｣
そう言ってショッピ様はドアノブに手をかけた。
｢Aさん｣
背を向けられたまま名前を呼ばれる。
｢…なんでしょうか？｣
｢服装には気をつけてくださいね｣
｢…えっと…それはどういう｣
どういう意味ですか？と私が言い終わる前にショッピ様は部屋を出ていった。
なんだろう…今日は言葉を遮られる事が凄く多かった気がする…
｢あれ、ショッピ様は？｣
｢もう戻られましたよ｣
｢えー！せっかくみんなで食べようと思ってクッキーと紅茶用意してたのに｣
ウグリシナさんの手にはクッキーが載せられたお皿があった。テーブルにはポットとティーカップがあった。
｢ま、仕方ないか。A様は朝食を食べましたか？クッキーと紅茶如何なされますか？｣
｢朝食は済ましました。お腹いっぱいなので紅茶だけ頂けますか？｣
｢分かりました！椅子に座ってお待ちください！｣
私は椅子に座る。視線が自然と窓へと向かう。
明日エーミール様が来ると言っていた。
エーミール様はよく孤児院に来て勉強を教えてくださった穏やかで優しい方だ。
今日はちょっと怖かったけど明日は平和に過ごせそうだな。
私はそう思いながらウグリシナさんを待った。
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明日花(プロフ) - このようなめっちゃめちゃいい作品があるからこのアプリはやめられない！読み終わったあとすぐ一番右のお星様を押しちゃった、、、好きです！ (2022年2月13日 7時) (
レス) id: 6f8c950d7b (このIDを非表示/違反報告)
シュネー - あ、もう、好きぃ……………。は？もうストライクスリーアウトなんだが。最高かよ。(褒めてる) (2022年1月24日 22時) (レス) id: 1ee7840ed0 (このIDを非表示/違反報告)
陽華 - いつか、pink物となる。私の予感 (2020年9月22日 12時) (レス) id: 4fefb0da81 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の散歩 - ドストライクすぎて逆に鳥肌…。めっちゃハマります！あ、お星さまちゃんと右端押しときました！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 7ad76e25a2 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - ドストライクな小説（＾ω＾）主人公の年齢ってどのくらいなんですか？ (2020年5月19日 10時) (レス) id: 7fd9de27a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KIBA | 作成日時：2020年5月1日 18時
