ぎゅっとされたくて（正門/、誠也/）6 ページ10
(誠也side)
『…っ……っ…』
誠也「え？ホンマに泣いとる…？」
だっこしてたら、
額をくっつけて背中丸めて泣き出したAに
焦りながら小さな背中をゆっくりさすった。
誠也「どしたん？」
『…っ…わからへん…っ』
わからへんけど泣いとるただの子どものAの背中を、
あやすように軽くとん、とん、とん…とたたく。
誠也「しんどいやんな」
『んん…っ…』
Aの小っちゃな手が背中に回ってギュ、とシャツを掴む。
落ち着かせるように背中をとんとんしとると、
しばらくして、やっとスースー寝息が聞こえてきた。
気配を消すみたいに静かにしてた小島が、
「A、ホンマはめっちゃ甘えたさんやから
具合悪いときとかたまにこうなるんですよね」
言うて、掛ふとんを上げてAを下ろすスペースを
作ってくれとる。
小島「普段は甘えんの忘れて頑張ってるんで」
誠也「そうやな」
ただの高熱の子どもになったAを
布団に下ろしたところで、
ドアが開いて「ただいまー」て那波が帰ってきた。
小島「おかえり」
那波「おわっ！小島くんっびっくりしたぁ」
小島「A、熱出したから送ってきた」
誠也「急に居ってびっくりさしたな」
那波「末澤くんも来てくれてる…ええなぁAはまた風邪ひいたら2人来てくれて」
那波が寝とるAを見てボヤいてる。
誠也「那波も風邪ひいたら大事にされるやろ」
那波「俺はなぜか丈夫で全然風邪とかひかないので今まで1回もないです」
小島「確かに、那波が具合悪いとこ見たことないわ」
那波「Aから伝染ったこともないし。Aはすぐ限界超えて熱出すから少しうらやましいです、しんどそうやけど」
那波が笑ってる。
Aの顔の涙跡を拭いたって、
俺は帰り支度をした。
(Aside)
その3日後。那波くんたちも一緒の大所帯で
リハやった。
『那波くんっ、那波くんっ』
リハの合間に壁際で那波くんに話しかけた。
那波「ん？」
『この感じやと、あれ見れへんやんな…』
那波「あ〜そうやな」
“あれ”は最近おれらがハマッてるアニメ。
『絶対、それまでに終わらへんもんな…』
那波「A、今日の楽しみにしてたもんな」
『そお。』
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らずべりー(プロフ) - そうだったんですか!ゆっくりで大丈夫なのでまた更新されるの楽しみにしてます！！ゆっくり休んでください！ (2023年2月6日 18時) (
レス) id: ed9e9b713f (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 体調不良など諸々あって更新できておらず楽しみにしてくださっている方には申し訳ございません。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐみ | 作成日時：2023年2月3日 1時
