ぎゅっとされたくて（正門/、誠也/）4 ページ8
(誠也side)
リハ室の壁際の端っこで
Aは目ぇ閉じて横になっとるけど
他の小っちゃい子らが本来Aも出るはずの曲の
リハを始めたらAが焦って起き上がろうとするのを、
正門が「大丈夫やから今は休んどき」て
Aの胸をぽんぽんとして落ち着かせるように
寝かせ直した。
リハが終わったらすぐ、小島がAに声掛けに行ってた。
小島「A〜帰るで」
Aは、壁にもたれて足を伸ばして座ってる。
『けんちゃんといっしょ…？』
小島「おん、一緒に帰ったるから」
『せーやくんは…？』
小島「誠也くん？誠也くんは方向違うしだいぶ家遠なるからええやろ、俺で我慢せえ」
『…っ…』
急に目に涙を溜めた。そして一気に溢れ出してくる。
『…っせーやくんも…っ…いっしょがええ…っ…』
いつもは仕事のときはしない幼い顔。
小島「えっ…？なんで泣くん？」
正門「あーあ、小島泣かしたな」
小島「ちがうちがう！俺、何もしてへんっ」
『けんちゃんとぉ…っ…せーやくんも…っいっしょかえりたい…っ』
Aは涙を拭いながら小島を見上げとる。
小島「誠也くんに叱られてイヤやったん？誠也くん怒ってへんから大丈夫やで」
『ちがうぅ…っ…』
誠也「別に俺、叱ってへん」
リチャ「「叱ってへん」て言うてもうてるやん笑」
『…せーやくんもいっしょがええ…っ…』
誠也「ええよ、一緒帰るから泣くな」
『おん…っ…』
小島「ホンマに世話焼けるなぁ」
言いながらAに背中向けてしゃがんで、
グズグズのAを小島がおんぶした。
誠也「病院連れてくやろ？」
小島「そうですね」
『…っいややぁっ…ふぇぇぇぇぇぇん…っ』
小島「一緒に行ったるから。大丈夫や」
泣きながらも小島の背中にしがみついてるAの
背中をぽんぽんと優しくたたいた。
誠也「小島が一緒なら大丈夫やろ」
『でもっ…でもぉっ…っ…』
なんだかんだ駄々こねながらも
Aも泣き叫んだりせず病院連れて行けて、
寮に帰ってきた。
布団も2枚とも敷きっぱなしでぐっちゃぐちゃの部屋を見て、
朝には那波もAが熱あることに
気づく余裕もなかったんやろってわかる。
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らずべりー(プロフ) - そうだったんですか!ゆっくりで大丈夫なのでまた更新されるの楽しみにしてます！！ゆっくり休んでください！ (2023年2月6日 18時) (
レス) id: ed9e9b713f (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 体調不良など諸々あって更新できておらず楽しみにしてくださっている方には申し訳ございません。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐみ | 作成日時：2023年2月3日 1時
