ぎゅっとされたくて（正門/、誠也/）7 ページ11
(Aside)
そのあと、ちょうどアニメが始まる時間頃に、
おれらは立ち位置的に待機やって、
『ちょっとトイレ行ってきます』
言うて、おれは那波くんに目で合図して
リハを抜けてドアから抜け出した。
那波「何？」
『トイレで見よ』
那波「えー？」
那波くんも笑って少し拒否しながらも
付いてきて、
おれら2人でトイレの個室1つに入って、
スマホでアニメを見始めた。
『やった！見れる！』
那波「少し見たら戻ればええやんな」
『おん！続き見たかってんっ』
あと少し、あと少し、なんて思う間さえなく
夢中になって、5分、10分、と時間が過ぎていく。
(誠也side)
大晴「A遅ない？トイレ行く言うてたやんな」
晶哉「トイレにしては長いですね。でも那波と一緒に出てったし、どっかで遊んどるんかも…」
大晴「…それやったら、良くないけど、ええけど…」
3日前に熱出したばっかやったいうのもあって、
トイレから帰って来おへんのは少し心配になる。
Aはホンマに具合悪いときほど
自分でも気づかへんかったり隠してたりするから。
ちょうどリハの曲が切り替わるときで、
みんな、空野と那波どこ行った、
てなり始めてた。
誠也「俺、見てくるわ」
ひとりでリハ室を出て、
トイレに向かった。
トイレに入ると、
Aの声で『ヤバっ……誰か来た…！』
て聞こえた。
(Aside)
テレビの音消さなっ！音！
慌ててスマホのサイドキーを押したら、
急に音がデカなった。
『うわわわわわ！』
那波「Aっ、何してんねんっ」
小声で那波くんが言う。
誠也「空野、大丈夫か？」
！！せーやくんやった！
どないしよ…テレビ見てたんバレたかな…？
『だいじょっ……だいじょーぶっ』
誠也「腹でも痛なったんか？」
『そ…っそおやけど大丈夫…』
那波「あ…あんま腹痛い言うから付いてきました…」
トイレの個室のドアを開けながら、
動揺した那波くんが話を合わせた。
誠也「そうなん？大丈夫か？」
ドアを出たとこで心配してる誠也くんと目が合って、
どうしても嘘つけへんくなった。
『……ちがう…お腹痛ない…
見たいテレビあって……抜けてきてん…』
誠也「え？どっちなん？」
『……ごめんなさい……ホンマにお腹は痛ない…』
隣で那波くんが何も言えんと焦ってる。
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らずべりー(プロフ) - そうだったんですか!ゆっくりで大丈夫なのでまた更新されるの楽しみにしてます！！ゆっくり休んでください！ (2023年2月6日 18時) (
レス) id: ed9e9b713f (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 体調不良など諸々あって更新できておらず楽しみにしてくださっている方には申し訳ございません。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 7e6c597a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐみ | 作成日時：2023年2月3日 1時
