A! と驚く僕の夢7 (ページ47)

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優しさに触れて（誠也/、正門/）9 ページ47

(大晴side)

泣き腫らした目で俺のこと見つめてくるA。

『…おれっ…っのせぇっでっ…たいちぇっ…足と手っ…っ痛なった…っっ…っごめんなさいっっ…ごめんなさいぃぃぃっっ』

大晴「ええよ、いっぱい叱られたんやろ」

小島「もう少し責めてもええで、大晴」

晶哉「A、ホンマにアカンで。
大晴くん、今日踊られへんよ？」

『…っごめんなさいぃぃ…っ』

大晴「そんな泣くな」
俺は、あいてる左手でAの背中に手を回して
近くに寄せた。

『…もうっ…ぜったいっ…っせえへんっ…』

大晴「それはわかったけど、
今日のパフォーマンス俺の位置入れ。
誠也くんたちもええって言うたらやけど。」

『…っふぇ…っっ…？』

大晴「俺が抜ける分埋めろ。それで許したる」

(小島side)

端っこであんまフォーメーションに影響少ないとこに
居ることが多いAと違って、
大晴の位置は確かに抜けたら目立つ。

でもAにできるか…？

……Aの感覚ならできそうな気もする。

『…っそんなんでき…っ…』

大晴「できるやんな？」

さっきまで優しく心配してたのに、
結構な圧をかけてきてる大晴。

Aももう、NOとは言えへん。
『…っ…できっ…る…っ』

大晴「それやったらええよ。許したるから頑張り？」
そう言って、大晴は左腕でAを抱きしめた。

『…っうわぁぁぁぁぁぁんっっ』
大晴に抱きしめられて、
Aはわんわん泣いた。
罪悪感とか、そういうん、全部涙で浄化するみたいに。
『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっ』

ひとしきり泣いてから、
Aはまた楽屋出て隣の楽屋行った。