A! と驚く僕の夢7 (ページ27)

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日常茶飯事（正門/）前編ページ27

(小島side)

打合せ終わって、まっさんと話しながら
楽屋に入ったら、

足元からカランカランて音聞こえて
足取られると同時に、
俺は盛大に前にすっ転んだ。

ガシャン！べしゃっっ

小島「うわっっっ…」

正門「小島！？」

何が起こったかわからず、
顔を上げたら、楽屋にいたAが、
畳の上に座ってこっち向いて
『わーい！けんちゃん引っ掛かった〜♪』
て手叩いて喜んでる。

小島「痛ったぁ……」
若干擦りむいた肘を気にしつつ起き上がると、

何に足を取られたか見えた。

シルバーのバケツが、たぶん入口入ったとこに
置かれてて、俺は足突っ込んでコケたらしい。

しかも水入ってた！？
畳も廊下も、俺の服も濡れてる。

『大成功やな』

小島「大成功ちゃう、何をしてんねん、これ水入ってた…？」

Aが得意気にニコニコして言う。
『ちゃう。絵の具持って帰る日やったから、
絵の具の水入れた。けんちゃんのメンバーカラーの紫やで』

小島「マジか……畳にもこぼれてんねんけど…」

正門「うわ…A、何してんねん」
やっと全貌が見えたらしいまっさんも唖然としてる。

小島「痛ったぁ…ちょっと擦りむいたわ…」

まっさんに訴えるように言うと、

Aも焦ってる。
『え…！？けんちゃん、ごめん…！！』

小島「そうやなあ、まっさんからお尻ぺんぺん10回で許したるわ」

正門「なんで俺なん」
まっさんは苦笑いしてるけど、「まあ、畳も汚したしな」って付け足した。

『え…！！』

さっきまでいたずらの成功に喜んで得意気やったAが
畳の上を、座ったままお尻で後ずさった。

正門「またこんないたずらして…」
呆れながらまっさんが近づく。
正門「A、お尻出し」

『ごめんなさい〜…』
涙目で固まってるA。
『…おしりぺんぺんはイヤやぁ…』

正門「小島に怪我さしたんもそうやけど、
畳汚したアカンで。それに、また上着脱ぎっぱなしで
置いてる…」

『あ……ごめんなさいぃ…』