A! と驚く僕の夢7 (ページ21)

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涙を拭っていこう（リチャ/、誠也/）5 ページ21

(Aside)

丈くんに目をじっと見られた。
丈「ホンマに自分には悪いとこなかったと思てるん？A」

『……』

丈「リハ中に那波と喧嘩してええの？」

『……アカン…』

丈「喧嘩の原因なんて、ハッキリ言うて俺らどうでもええねん。勝手にやってくれ。でも、みんな時間ないのに、Aがリハの途中で取っ組み合いの喧嘩してリハ遅らされんのは困る。
それでもAは悪いとこなかったんか？」

『…リハんときおれが怒ってて那波くんのこと押した…
…那波くんがわざとやない言うたけど喧嘩した…』

丈「そうやんな？それがなかったらリハ止まることなかったやんな？」

『……。』
焦りで背中に汗が伝う。

丈「那波は？」

那波「…Aが服掴もうとしてきて、
俺もよけようとして喧嘩しました……
あと、Aの顔ひっかいて傷つくってしまって…」

丈「なんや、それで大人しかったんか。
あの喧嘩の仕方やったらどっちがどんな怪我しても
おかしなかったで。なぁ、末澤？」

誠也「たまたま怪我したんがAだっただけや」

丈「那波だけ悪いわけやないけど、
顔とか怪我したらアカンやろ。
普段喧嘩してても構わへんけど、仕事に持ち込むな。
喧嘩してんの周りにバレるぐらいの態度しか
取れへんのやったら、ちゃんと仲直りしてから仕事来い。」

『…はい…』

那波「ごめんなさい…」

誠也「みんなに迷惑かけてあんな態度取ったんやから、
お仕置き覚悟してるやろな」

おれも那波くんも背筋がピンッとなった。

那波「ごめんなさいっ…もうしませんっ」

丈「みんなに迷惑かけたんやから反省せえよ」

誠也「2人ともお尻出し」

『いややっっごめんなさいっもうせえへんっっ…！
…おしりぺんぺんイヤやぁぁっ』
おれは逃げようとしたけど足が痺れて動かれへん。

その間に、誠也くんが椅子を離して置いて、
おれの腕を引っ張った。

誠也「何をもうせえへんの？」

『イヤや…おしりぺんぺんイヤやぁ…
うぇぇぇぇぇぇんっっ』