A! と驚く僕の夢12 (ページ46)

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焦った後の失敗（正門/大晴,空野、誠也/大晴）10※ ページ46

(誠也side)

真っ赤なお尻叩いてるから
足バタバタして泣きながら
大晴はすぐ謝っとった。

パンッッ！パンッッ！パンッッ！パンッッ！パンッッ！…
大晴「うわぁぁぁぁぁぁんっっごめんなさいぃぃっ…おれが悪かったです…っもうしませんっ…ごめんなさいぃぃっせーやくんもうゆるしてぇぇぇっっ」

誠也「暴れすぎや。反省しとるなら我慢せえ」
腰を抱えるように押さえ直して、
真っ赤に腫れた手形だらけのところを敢えて打った。
そしたら余計に体跳ねさせて泣き喚くばかり。

パァンッッ！パァンッッ！パァンッッ！…
大晴「いたぁぁぁいっっうわぁぁぁぁぁぁんっっごめんなさいっ！いたいっ痛すぎて…っもう…っ…むり…っうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっ」

(大晴side)

お尻がジンジン熱もって、
まっさんに引っ叩かれた時点でもうムリやったのに
誠也くんに容赦なく連打されて
ホンマにお尻が痛すぎて無理やった。
たぶん一番腫れとる、まっさんに叩かれてたとこを
誠也くんに狙って叩かれ始めて
足が勝手に跳ねるぐらい痛くて背中が反った。

大晴「せーやくんごめんなさいぃぃぃっほんまにいたいぃぃぃっっ」

もう恥ずかしいとかやない、痛い。

誠也「大晴？」

手を止められて呼びかけられて、
喉の奥から泣き声を漏らしながら
身じろぎしてモジモジしながら腫れたお尻の痛みに堪えた。

誠也「本当は遅刻したなかったんちゃうの？
それに、リハ途中で抜けたなかったやんな？
大晴、やりたいことあったんちゃう？」

今度は心の中が苦しくなる。

夏休みやしAをプールに連れてくぐらいしたろ、
って思ってたら、
俺の考えが甘かって……。
本当はこんなはずやなかった。リハで
スタッフさんと話し合いながらやりたいことも
本当はあったし。。。

何も言えへん。ただ嗚咽だけ漏れてたら、

「そうやろ？」って誠也くんに言われて、
ボロボロ涙こぼしながら頷いた。

誠也「そんなん自分が苦しいだけやん。
優しいのは大晴のええとこやけど、
衝動的にやる前に少し考え？できるやろ？」

大晴「はい…っ…ごめんなさい…っっ…」
ボロボロ泣きながら頷いた。

誠也「それやったら、あと10回で終わりな」

大晴「っっ！！？」
あと10…！？もうお尻は腫れぼったくて
ジンジン痛いのに…！？
大晴「…っうぇぇぇぇぇんっっもう終わりにしてぇぇぇっっ」