A! と驚く僕の夢12 (ページ15)

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叱らなアカンとき（正門/、晶哉/）2※ ページ15

(晶哉side)

正門「隣で撮影してたから様子見に来てんけど…」

『そうなんっ？』
テンション上がるAとは違って、
正門くんは険しい顔。

正門「A、今、何してたん？」

『え……』

正門「危なかったやろ。小島が助けてへんかったら
晶哉大怪我してたで」

『……リュウ○ウケンで戦っててん…
そしたら線にひっかかった……』

正門「2人の言うこと聞かないで走り回ってたんやろ」

まさか、正門くんが急に現れるとは
Aも思ってへんかったから、
そろそろと立ち上がって下向いてモジモジしとる。
『でも…っ…』

正門「Aは撮影終わったんか？」

晶哉「まだです」

正門「それやったら終わってからでええな。」

スタッフさんに挨拶したり頭下げたりしたあと、
部屋の隅でAを待つ正門くん。

Aが小声で『終わってから何なん…？』
って俺に聞いてくる。
晶哉「知らんて」
ここで、叱られるんちゃう？とか確定的なこと
何か言うたら動揺して騒ぐやろ。

『けんちゃん…？ごめんなさい…』

小島くんの隣に並ぶタイミングで
珍しくしおらしく謝るA。
小島「ん？おん。危ない言うたやろ」

『ごめんなさい…』

小島「ほら、撮影やから元気出し？」

小島くんはサラッとAの気分を変えさせるように、
そのあとあの手この手で笑わして、

撮影は順調に終わった。

正門「A、こっち来なさい」

『正門くん怒ってるん…？』
スタジオの隅の椅子のところに連れて行かれたAは、
さすがにヤバイって気づいて慌ててる。

正門「なんでやと思う？」

『…走ったアカン言われたのに走ったから……？』

正門「わかってるやん。
小島に言われても晶哉に言われても
ちゃんと言うこと聞きなさい。危ないやろ」

俺が撮影してるとこの目の前で、

Aは正門くんの膝の上に乗せられて
いきなりお尻丸出しにされた。
『！！』

Aが何か言う間もなく、
パァンッッ！！
とお尻叩かれて『いたいぃぃっっごめんなさいっっ』
ってAの悲鳴が聞こえた。

正門「小島と晶哉なら叱られへんから言うこと聞かんでええと思ってるん？」

パァンッッ！！
『っっ！うわぁぁっっちがっ…ちがうぅぅぅっっ』
いきなり泣き出して必死に首を横に振るA。