4話 ページ4
.
レウクラウド「…え、きょーさん。あれってらっだぁと…」
らっだぁに手を引かれて庭園を駆け回る美しい人。
綺麗な金髪が風に靡いてキラキラ光っている。
ばどきょー「……嘘つくなぁアイツ。」
夫となった男の前で男に手を引かれている妻。
愛人を作っても全然問題は無い。
だが部下が多数目撃している。後処理が面倒だ。
ばどきょー「レウさんあの部下達処分するのと口止めするの、どっちが楽やろか。」
レウクラウド「しょ、処分…て……そりゃ楽なのは処分…だけど！それも面倒なことになるから…」
らっだぁもらっだぁで王様が何をやってるんや。
あんな訳あり物件が好きなったんやったら譲るて…。
ばどきょー「…」
綺麗な女、だとは思う。
でも興味はない。
中性的な声、少し高い背丈、綺麗な顔立ちを除けば男にも思える。
あれが男だったら対等に話し合えただろうか。
ばどきょー「…っ、おいらっだぁ！」
その声にピタッと止まった足。
急に止まったらっだぁにぶつかってもたれ掛かるようになってしまった。
「わｯ…！っ、も、申し訳ございませんらっだぁ様……！」
らっだぁ「あ、いや大丈夫。急に止まってすんません。で、嫁さん放置するやつが何か用でも〜？」
ばどきょー「愛人になるんは全然問題ないって言うたやろ。あと人前に気をつけろって事もな。」
「ｯ…ばどきょー様、ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ございませんでした。今後このような事が起きませんよう心掛けますのでらっだぁ様にはあまり感情的にならないようにして下さいませんか…」
目線を下に向けて身体を震わせている。
綺麗な顔が悲しそうな顔にどんどんなっていく。
ばどきょー「…金と家以外に何が欲しいんや。」
「え」
冷たい目がAを貫く。
死んだ目はAを一切見ていない、Aではなくその物体を蔑んでいた。
レウクラウド「ちょ、きょーさん…！」
ばどきょー「迷惑とかどうでもええけどさ…訳あり物件取ってあげたんやから大人しくしてろや。」
「…申し訳ございませんでした。今のままで問題はございません。お先に失礼いたします。」
立ち去ろうとするAの手首を掴もうと手を出すが後ろから手を叩かれた。
コンタミ「今は空気読んで？」
らっだぁ「…分かった。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
乾(プロフ) - そらさん» コメント誠にありがとうございます。そう言って下さってモチベに繋がります…！そろそろ停滞してくる頃なんですが、完走出来るよう頑張りますね！ (2022年7月16日 11時) (
レス) id: 1cb24a78b9 (このIDを非表示/違反報告)
そら - 文章とか人の感情とかがすごい伝わってきてめっちゃ好きです！これからも投稿頑張って下さい！ (2022年7月15日 13時) (レス) @page16 id: 95e75249fc (このIDを非表示/違反報告)
乾(プロフ) - はるさん» コメント誠にありがとうございます。ﾜｰ!!ありがとうございます!!この男主君の運命はもう最後まで決まってるんですが今後とも見て頂けると幸いです! (2022年7月13日 22時) (レス) id: 1cb24a78b9 (このIDを非表示/違反報告)
はる - うぁぁ（号泣）好きです…何もかも好きです…切ない… (2022年7月13日 0時) (レス) @page14 id: 5cf767bfde (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：乾
| 作成日時：2022年7月3日 23時
