# 22 ページ23
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「でもさ、その気になれば今みたいにいつでも逃げれたわけでしょ？ってことは昨日の夜とかさっきとか、もしかして君も案外…」
「んなわけないでしょ！本当に今は危機感感じただけで、今までのはその…」
「その？」
「何でもないです」
もうこれ以上何も話さないことにしよ。話せば話すほど誤解が生まれる気がする。
こんな変態は放っておいてもうここから出よう。
ここにいること自体危ない気がしてきた。
そして空は、昨日の天気の悪さが嘘だったかのように晴れ渡っていた。
良かった。今日も雨だったらどうしようかと思ってたけど安心した。
さっさと荷物をまとめ、昨日から借りっぱなしのシャツを返し、自分の服に着替える。
「そのまま着てても良かったのに」なんて言われたが、こいつとペアルックなんてそんなことするわけない。
そして会計は全てタルタリヤさん持ちでこの宿を後にした。
・
宿を出た時点でタルタリヤさんとは別行動をする。
まあいつも何してるのかは知らないが、いつも偶然なのか突然なのかそれとも居場所をつけられてるのか、必ずどこかで会う。
奇妙だ。やっぱりいつも見えないだけで後ろつけられてるのかな。
でも今回は行く先も全くの真逆だったから流石に…。
雨上がりの水溜まりを眺めながら次に行く場所を考える。
たまにはちょっと璃月から離れてみようかななんて思ったりもする。
そんな考え事をしながらぼーっとしていると、後ろから鈴の音が聞こえて思わず振り返る。
そこにいたのは紛れもなくこの前の少年だった。
「やあ、また会えるなんてね。偶然？それとも運命かな？」
「こちらこそ。運命…そうだといいですね」
また会えるなんて私も思っていなかった。
この前あったのは雨が降る前だが、あの雨の中をこの少年はどう凌いでいたのだろうか。
別に濡れてもないしどうにかして凌げたんだろうな。
そんなことよりまた会えたのも何かの縁だし、少し話でも…と思っていた時、最初に話してきたのは少年の方からだった。
「君は旅をしているんだろう？それ僕も同行させてくれないかな？」
「え！？いきなり！？」
「確かにいきなりは驚かせてしまったね。君の旅がどんなものか気になって」
「構いませんが、そんなに面白いことをしてるわけでも…」
「そう？君といると面白いことが起きそうでね」
待って。それ前も誰かさんから言われたぞ。
そんなことを言われるとその誰かのせいで、急にこの少年も怪しく見えてきた…。
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蒼(プロフ) - やっぱりタリヤちゃんのベルトはｴｯｯｯｯｯﾁベルトですよね〜！！表現が分かりやすかったので凄くドキドキしながら見させていただきました〜！！好きです🥹🫶 (10月5日 15時) (
レス) @page40 id: 2e07dff5be (このIDを非表示/違反報告)
ららな(プロフ) - 初コメ失礼します🙇♀️とても面白くドキドキしながら拝見させてもらっています笑無理しない程度で頑張ってください！応援してます🔥 (2023年2月25日 15時) (レス) @page40 id: 58171cba1a (このIDを非表示/違反報告)
音羽すず(プロフ) - ゆっきーぷさん» いえいえ！長らくこの作品を読んでくださってありがたい限りです！ (2022年12月27日 15時) (レス) id: 07f0f0245e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきーぷ - 何度もすみません… (2022年12月27日 12時) (レス) @page37 id: 01a1df8e04 (このIDを非表示/違反報告)
音羽すず(プロフ) - ゆっきーぷさん» なるほど…思いついたら書きますが、申し訳ないですがもしかしたら書かずに完結してしまう可能性もあります…。 (2022年12月27日 0時) (レス) @page36 id: 07f0f0245e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音羽すず | 作成日時：2022年7月21日 21時
