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「確かにここのところ伊沢は少し彼らしくない言動も目立ちますが、仕事の方は捗っているみたいですよ?久しぶりに彼の連載の記事も更新されましたし」

『それは別に、私とは関係のないことです。伊沢さんにだって仕事のペースに波くらいありますよ』

「…悪いことは自分のせい、良いことはそうではない、と決めつけるのはあなたの悪い癖ですね。彼と長く付き合ってきましたが、伊沢は安定して一定量の仕事をこなすタイプですよ。でも最近のペースの上がり方は著しい。過去に彼に恋人ができた時を思い出させますね」



 別に伊沢と彼女がどうなろうと僕には関係ないのだが、個人的に2人はお似合いなんじゃないかと思う。伊沢は暴走癖があるタイプだから歳上の女性と相性が良いと思っていたけど、彼女もこの歳にして驚くくらい大人っぽいし、2人の会話を文面にして起こして読めば100人中98人は彼女が歳上だと言うと思う。
 それに、彼女も彼女で少し不安定そうな面を持っているから、そういう人には伊沢みたいな真っ直ぐにバカをやれるタイプが合っている。これは僕の実体験に基づく理論だからほぼ間違いない。






『……河村さんは、怖いですね』


 何か考えるような間があった後、つい最近聞いたような事を言われた。全く、兄妹というのはどこもこうなのだろうか。


「ついこの間あなたのお兄さんからも同じことを言われましたよ。心外ですが」
『いい意味ですよ!』
「フォローの仕方まで同じです」


 ほんとですか?と笑う彼女は、やはり美しい女性だ。伊沢が惚れるのもわかってしまう。



「…相手に迷惑をかけたくないからという理由で諦められるようなら、そんなものは恋とは呼ばないと思いますが、あなたはとても苦しそうです。確かにいろいろ問題は起こるでしょうけど、どこのカップルだって多かれ少なかれトラブルは抱えているものですよ」

『何が仰りたいんですか、?』

「…なんでしょうね。他人の人間関係に口を出すタイプではないんですが、あなたたちはどうも焦ったくて。」


 彼女はいろいろ抱え込む人だから、伊沢みたいな強引な男をそばに置いているくらいでちょうどいいと思うんだ。


「彼は強いですよ。僕の見立てでは、貴方も相当ですが」


 2人なら乗り越えられる、なんて映画のような文言がぴったりだと思う。



『河村さんにそう言われると、本当にそうなような気がしますね』


 そう言ってまた微笑む彼女が伊沢の隣に立つ日は、多分そう遠くない。

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作者名:乙春 | 作成日時:2019年11月4日 1時

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