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そしてこのフリーで今季大会が全て終了した…
男子のフリーはもちろん羽生くんが優勝。
（人2）「羽生くん！！」
わたしは次の日からいつもどおりいつもの場所のリンクへ向かった。
卒業式にはわたしたちは試合があって出られなかった。
（人2）「羽生くん？」
だけどそこにはいつもの時間に居るはずの羽生くんは居なかった。
ななみ「（人2）、」
（人2）「羽生くん遅いね、まさか遅刻？」
ななみ「（人2）…ゆづから何も聞いてないの？」
（人2）「聞いてないって…どういう？」
ななみ「ゆづ、強いスケーターになるためにカナダのトロントへ拠点を変えたのよ。」
（人2）「えっ…!?」
どういうこと…!?
ななみ「ゆづは行きたくないって言ってたわ、（人2）とも別れたくないって。だけどゆづは受け入れて…（人2）には悲しい思いさせたくないから言わなかったのね。」
（人2）「ひどいよ…バカ…羽生くんのバカ…まだ"ゆづ"って呼んでないのに。」
わたしはいきなりのことで衝撃を受けた。悲しくて涙がボロボロ溢れた。
ななみ「これ…ゆづからのプレゼント…これを俺だと思って渡してって言われたわ。」
（人2）「羽生くん…絶対また会えるよね…」
わたしも、また羽生くんと同じリンクで練習できるように頑張るから。
強くなって、その時はあなたに。
だから待ってて、羽生くん。
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作者名：いつみ | 作成日時：2019年7月9日 10時
