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『きゃーっ！羽生くん！』
俺はどこに行っても注目の的で、俺のことを
知らない女子はいないと思っていた。
『付き合ってください』
なんてのは日常茶飯事。
毎度断ってるんだ。
阿部「ゆづ〜！ちょっと来て」
結弦「はい」
練習をいつも通りしていると、
阿部コーチに呼ばれた。
リンクから降りると、阿部コーチの後ろには
俺より小さな女子がいた。
阿部「紹介するわ、（人1）（人2）ちゃん。
私の元で練習することになったの、ゆづくん
面倒見てやってね。」
結弦「は、はい。」
阿部「ほーら、恥ずかしがってないで前に出る！」
（人2）「ひぇっ」
コーチにドンッと背中を押されている。
何そのひぇってw
（人2）「は、はじめまして…（人1）（人2）ですっ」
結弦「羽生結弦ですっ、よろしく(^^)」
（人2）「ななみん、わたしほんとにこの人の下で動くの？」
阿部「なんで？やなの？」
（人2）「嫌っていうか…、この人知らないんだけど、有名な人？」
阿部・結弦「えっ!?」
阿部「知らないの？」
（人2）「うん、わたし技術しか見ないから」
結弦「…(ま、まじか)」
阿部「あのねぇ〜…男子初でソチでしかも
金メダル取ったのよ」
（人2）「へ、へぇ〜そうなんだ」
結弦「君も金メダル目指してるんでしょ？
一緒に頑張ろ？」
僕は手を差し出したが
（人2）「…よ、よろしく」
そう言って君は手を握り返してはくれなかった。
（人2）「コーチ、早く練習始めよ」
阿部「え、あ、そうね」
コーチもこの雰囲気にしどろもどろだ。
コーチもまさかの反応だったんだろう。
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作者名：いつみ | 作成日時：2019年7月9日 10時
