# 付き合う理由は ページ16
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次に目が覚めた時は
薄暗い寝室に一人だった。
少しだけ怠さの残る身体を
くるっと寝返り打たせれば、
なぜか枕元に翔太くんのアクスタ。
『 なんでここに… 壊れる……、』
目黒蓮の優しさなんだろうけど
もうちょっと置き方あるでしょ。
わざわざ添い寝してるみたいに
下の台外して置いてるから笑っちゃう。
…ほら、また目黒蓮。
翔太くんを見てる時は、
どんなに違うものが見えたとしても
翔太くんしか見えなかったのに。
今はいつも頭の片隅に目黒蓮がいる。
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「 起きた？」
そんな私のセンサーを感知したみたいに
部屋に入って来た目黒蓮。
ナチュラルに私のおでこに手置いて
熱確認されるから死にそう。
「 気分は？」
『 ……さいあく。』
「 え、…熱さっきよりマシだけど、」
『 違うよ、…ばか。』
そう言うと身体を反対にして
目黒蓮に背中を向ける。
…本当はありがとうって言いたいけど
なんか色々悔しいんだよ。
結局優しくされたら
誰でもいいのかなって思ってる自分が。
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「 …ねえ、Aちゃん。」
『 なに……？』
「 翔太くんに会いたい？」
『 ……会いたい、よ、』
そしたら突然、
そんなことを聞いてくる目黒蓮。
そりゃ会いたいに決まってんじゃん。
ってか会いたいから
1ヶ月付き合うんでしょ…？
「 ……わかった。」
『 え？』
「 近々、楽しみにしてて。」
『 うそ…、なんで、まだ、』
「 ほら、じっとして、まだ熱ある。」
興奮して起き上がろうとした私を
優しくベッドに押し返す目黒蓮。
そしてまたチュッと音を立てて
重なった唇に、
なんの抵抗も生まれない自分が
やっぱり少しだけ悔しかった。
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こんぴ - めちゃくちゃ感動しました！次は山田涼介くんでかいてほしいです！ (9月2日 22時) (
レス) id: 752090bb54 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - とっても感動する素敵なお話でした(>_<)他のお話も読ませていただきますね！ (2022年12月26日 11時) (レス) @page37 id: 6ed58a0011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - 感動しました！泣きました！！目黒蓮の話また読みたいです！！！ (2022年1月22日 15時) (レス) @page37 id: f144e75419 (このIDを非表示/違反報告)
あ - おもろかった！ (2022年1月10日 14時) (レス) @page37 id: 6a6c6e6764 (このIDを非表示/違反報告)
ちっぷ - ほんとに感動しました！！ありがとうございます！！！！！ (2021年12月23日 10時) (レス) @page35 id: 0e171c8642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2020年5月12日 0時
