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さすけ「ハイ確保ー」
「え!?何、何!?」
拒否権なしやでーとさすけが羽交い締めにする。
痛い痛い、なんやねん!といつものちょけかと思って、沈んだ気持ちが少し浮遊したけど、
開けられた扉によって、その気持ちは沈んだ
阪本「どうも」
「……うわあ」
中谷「うわあてなんやねん!」
今日なんかやっぱ変やわ、ちょっと話そう、と中谷が椅子を引く。
今顔みたくないねーん、泣きそう
阪本「さすけありがとう また飲み行こ」
さすけ「あーい!ちゃんと蟠り解いてなー」
あたしはあーたらの手先やからなーと意味わからんことを呟いて、会議室から出ていったさすけ。
はあ、と阪本がため息をついて口を開いた。
阪本「しょうみ俺はよ帰りたいねんけど。なんか言いたいことあるんやったらさっさと言えや」
「いやなんもない。帰ろう」
中谷「なんもないことないやろ!挙動不審すぎるて!」
頑なに目合わせようとせえへんし、顔も見いひんやん!なんでなん!?と中谷は詰め寄ってくる。
まずい、今顔を見られたら────
阪本「は、え?なに?むっちゃ目腫れてるけど。さっきの非常階段におった時、もしかして泣いとったん?」
阪本が冷たく言った。いつも通りの声色だけど、なんだか今日は一段と冷たく感じた。
中谷「え?嘘?ほんまに?うわ、どうしたん……なんかあったんか?なあ、なあって」
「だーかーらー!なんもないってマジで笑 もう帰ろう」
私も帰る、出番ないし、とおもむろに立ち上がると、中谷に手を取られた。
座って、といつもと違うような真剣なトーンで言われて、すごすご腰を落とす。
中谷「泣いてたの、ほんま?」
「……、………いや……その……」
中谷「ほんまなんやな」
何で?とわざわざ膝を着いてこちらを見上げる。
そんな優しいような厳しいような、見たら安心する顔せんといてくれ。
ぽろ、と誤魔化す間もなく涙が零れた。
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流(プロフ) - 優香さん» お久しぶりです〜😭りぼんやっぱりマストなんですね……私はばっちりコロコロ読んでました 論外すぎる (5月11日 1時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
優香(プロフ) - お久しぶりです!ちゃおとりぼんで吹き出しました笑 私はりぼんとなかよしでしたw (5月9日 23時) (レス) @page36 id: aada9f26af (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - △さん» わーー良かったです〜😭ちゃんとオチとして落とせたのか不安でしたがそう言っていただけて安心しました……😢❤️この小説執筆意欲のフルエンジンかかってる時に書いたのでめちゃくちゃまとまってます笑 (5月7日 10時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - さかよさん» コメントありがとうございます😭やっぱり東京進出悲しいくて書いちゃいました😭こちらこそこれからもよろしくお願いします🙏 (5月7日 10時) (レス) @page28 id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
△ - 秋定さんと星座の話めちゃくちゃ最高でした!!!全部が全部刺さりすぎて放心してます!!!公開してくださってありがとう!!!!!! (5月7日 1時) (レス) @page30 id: 733d145fde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流 | 作成日時:2023年2月22日 2時