俺の好きな人には好きな人がいます２

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四宮side
ーin 倉庫ー
整備が始まってからもうかなり時間が経っていた。


でも、いまだにオイルが漏れていると思われる箇所が発見できない。



『シノさん。』


四宮「ビックリした…Aか。」



いつの間にか俺の前にいたA。


全く気付かなかった。



『これ。』


四宮「ん？」



Aの手にはかなり大きめのレジ袋があった。



『差し入れ。』


四宮「おぉ、ありがとう。」



Aから袋を受け取って中を見ると、そのコンビニのおにぎり全てを買ってきたんじゃないか、と思うぐらいの大量のおにぎりが入っていた。



『まだオイル漏れの場所見つからないんですか？』


四宮「あぁ…全力で探してはいるんだけどな…」


『成瀬が気付いたことですから、絶対にどこか漏れている箇所があると思うんですけど…』


四宮「分かってる。」



俺は時計を見た。



四宮「はぁ、5時間切ったか…」


『俺も何か手伝えることがあるなら、手伝います。』


四宮「Aが？」


『俺だって、多少は整備勉強してますから。』


四宮「そうだったな。」



Aは成瀬まではいかなくても、前から整備の勉強をしていた。


なぜって聞いても、飛行機が好きだから。


という答えがかえってくるだけだったけど。

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