episode*7(一松side) ページ7
「なあ一松ぅ、どったの?」
「え?何、おそ松兄さん」
「いや、お前同窓会から変じゃね?
なんかぼーっとしてるっていうか、いつも以上に闇が深いというか…」
「あ〜…いや、自分のクズさを改めて実感してメンタルが死んでるよね」
「まあ俺たちニートで童貞な正真正銘クズだからね!」
「ヒヒッ…そうそう」
…おそ松兄さんはやっぱり鋭い。
あの時もそうだった。
おれは兄弟に彼女が出来たって知られたくなくて、咄嗟に嘘をついた。
今考えると別に言ったところで何の問題もなかったはずなのに、当時のおれは臆病だったんだ。
Aがほかの兄弟に取られたらどうしようかとか、おれだけ先に彼女ができて皆から仲間外れにされないかとか、余計なことばかり考えて、結果彼女を傷つけた。
(おれ、最低な彼氏だったな…)
もうきっと会うことはないだろう。
彼女はおれと違ってまともだし、これ以上こんなクズと会っても彼女に良いことなんてない。
だから、このままで良いんだ。
…そう分かっているのに。
大人になった彼女は綺麗な“女性”になっていて、でも笑うとあの頃のような可愛らしさが残っていて。
思い出せば胸が締め付けられて、どうしてもまた会いたいと願ってしまって。
おれは、本当にわがままだ。
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Mad Sick - 「んふふ・・・好きだ・・・一松君・・・嫁ぎたい・・・貢ぎたい・・・」(家族からの呆れの目)をいつもしている (2019年11月17日 0時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
ももにゃん - 一松様とってもかっこよかった (2019年8月21日 11時) (レス) id: a7f75cbff7 (このIDを非表示/違反報告)
はな - 面白かった!一松様かっこいい!!!! (2019年6月30日 18時) (レス) id: bcef719f8c (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - 最高です!ついつい気になって読んだらもうほんっとにキュンキュンしてしまって…更新待ってます! (2019年5月21日 3時) (レス) id: 3a7699a194 (このIDを非表示/違反報告)
イセリン - やっぱ最高(^ω^)これからも頑張ってください!続き楽しみに待ってます! (2019年5月18日 14時) (レス) id: 528ec85869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏瀬 | 作成日時:2019年5月5日 19時