episode*2(一松side) ページ2
「……え…一松くん?」
酷く聞き覚えのある声に、ぱっと視線を向ける。
「っ…A……?」
───そこには、おれのかつての恋人であり、今も忘れられないでいる女の子の姿があった。
「久しぶりだね、一松くん…名前覚えててくれて嬉しいな!」
「付き合ってた人の名前を忘れるわけないでしょ、…そっちこそおれの事なんてもう忘れてるのかと思った」
「その言葉そのまま返すね、付き合ってた人の名前を忘れるわけないでしょ?」
そう言って笑う彼女はとても眩しくて。
おれには不釣り合いな事を実感しながらも、普通に会話ができていることに喜びを感じる。
「…Aは変わらないね。
おれは、高校卒業してからだいぶ変わっちゃったから…幻滅、したでしょ」
「そんなことない!そんなこと、ないよ」
「…A?」
「なんて言うか、いろいろ思い出しちゃって…私、ダメな彼女だったな〜って」
「え?なんでそうなるの…むしろダメだったのはおれの方でしょ」
「ううん、一松くんは優しいなあ…そういうとこ全然変わってないね」
そう言った彼女の顔はお酒のせいもあるのか赤らんで見え、心臓がどくんと高鳴る。
…なに一丁前にときめいたりしてるんだ。おれに、そんな権利なんてないのに。
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Mad Sick - 「んふふ・・・好きだ・・・一松君・・・嫁ぎたい・・・貢ぎたい・・・」(家族からの呆れの目)をいつもしている (2019年11月17日 0時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
ももにゃん - 一松様とってもかっこよかった (2019年8月21日 11時) (レス) id: a7f75cbff7 (このIDを非表示/違反報告)
はな - 面白かった!一松様かっこいい!!!! (2019年6月30日 18時) (レス) id: bcef719f8c (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - 最高です!ついつい気になって読んだらもうほんっとにキュンキュンしてしまって…更新待ってます! (2019年5月21日 3時) (レス) id: 3a7699a194 (このIDを非表示/違反報告)
イセリン - やっぱ最高(^ω^)これからも頑張ってください!続き楽しみに待ってます! (2019年5月18日 14時) (レス) id: 528ec85869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏瀬 | 作成日時:2019年5月5日 19時