今この気持ちを知りました【センラ】 (ページ44)

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まさか渉くんにバレるなんて

逆にみんなが気づかないのが
おかしいのかな。

そんなことはどうでもいい。

私は渉くんに嘘をつく理由となる
泉に対して抱いていた思いについて聞いた

そしたら、

それは

恋

ということらしい。

何せ私は恋をしたことがなかったため
恋というのが分からなかった

恋してるんだ
って謎の安心感に浸る

その時渉くんに抱きしめられる

渉くんの手は震えていて
私のこと心配してくれてたんだって
改めて感じることが出来た

謎の沈黙が続き
その沈黙を破ったのは

セ「A！？！」

泉だった、

名前呼ばれたのいつぶりだろうってぐらいに
久しぶりで、涙が出そうになる

でも私はこらえて

『どちら様ですか…？』

セ「え、」

泉は絶望的な顔をした

その顔を見るだけで
私も苦しくなる

セ「嘘やんな？？泉やで？？幼なじみの」

『…ごめんなさい、わからないんです。』

私も泉にこんな風に言われたあの日
今の泉みたいな表情してたのかな、

なんか、仕返しをしているようで辛くなる

う「帰って、Aが怖がってる」

セ「は？？」

う「一つ言っとくけど、

Aもお前に忘れられてそんな顔してたよ」

そう言って渉くんは泉を病室の外に出す

そして鍵をかける

外からは泉の混乱と渉くんへの怒りが聞こえる

う「ごめん。。余計なことしたな。また。」

『ううん、あーでもしてくれなかったら
演技所じゃなか、った…。』

私の私の目からは大粒の涙がシーツに落ちる

う「俺と付き合お。」

『え…』

う「あいつを忘れられる道具でもいいから
俺Aの涙見たくない。
笑顔が見たい。」

でも利用って、
申し訳ないことじゃ…

う「俺に申し訳ないって思うんなら
付き合ってよ」

私は見透かされたことに驚いた

う「ダメ？？？」

私の出した答えは

『………』

*