あの風柱にも弱点があるようで。【不死川実弥】

参 ページ3

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非番ではあったが、お館様に呼ばれた.







次の新しい任務かと思って期待していた.









だが、それは大きく違った.







「 実弥、君は最近、無茶をすると聞くよ.

だから、実弥のことを傍で支えて貰うようお願いした人がいるからね.

ちゃんと言うこと聞くんだよ.



きっと、実弥のためにもなると思うから＿＿＿＿ 」










お館様から告げられたことはそれだけだった.










別に、そんな奴いらねぇ.


支えられる必要もねぇし、邪魔なだけだ.





お館様は何をお考えなんだ？













そう思ったが、お館様の御命令だ.





受け入れるしかなかった.






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不覚だった.



ここ最近、俺の屋敷に住みついている野良猫と戯れていたらいつの間にか寝ていた.





起きれば、隠の奴が居たから咄嗟に怒鳴っちまったが…

よく見れば、そいつは幼馴染のAだった.








人がすぐ近くにいたのに、気が付かなかった.



いつもだったら足音で気がつくはずだ.





なんでだ＿＿＿＿？














縁側に少しだけ距離をあけ、並んで座る.










『 あの、お館様からお話は伺っていますでしょうか 』



ああと返事をすれば、そうですかと返ってくる.










「 …… 」





コイツと再会したときは、柄にもなく心底驚いた.



なんで、いるんだって.










もう15年近くは会っていなかったはずだ.



会った瞬間に互いに覚えていたことも驚きだった.










だが、



「 お館様の御命令ではあるが、完全に受け入れる訳じゃねぇからなァ.

だから、俺のことは放っておけ. 俺に構うな. 」








コイツが幼馴染だろうが俺には関係のないことだ.







今は、俺は剣士でコイツは隠.



ただ、それだけの関係性だ.






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