伊之助さんと幸せな日々 ページ49
伊之助side
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『 伊之助さん 』
「 何の用だッ!! 」
『 あの 』
気まずそうに目を逸らしたA
「 何だよ、早く言え 」
『 あ、あのですね…
私、重荷なんじゃないかなって 』
「 ……ハ? 」
『 時々心配になるんです 』
オモニ? んだソレ
「 お前の何処が重いんだよ 」
『 へッ、伊之助さん!? 』
そいつの腰に俺の片腕を巻き付けるようにして持ち上げる
重いどころか
「 軽すぎんだろ、ちゃんと飯食ってんのか? 」
『 た、体重とかの話じゃないですッ!! 』
降ろせとじたばた暴れるA
「 お前もう少し食った方がいいぜ 」
『 だからそういう話ではなくて… 』
腰、細ェ
折れちまいそう
『 貴方の重荷になってないかって事ですよ
私の存在が邪魔だったり、足枷になってるんじゃないかって 』
「 ハーア? 何でそう思うんだよ 」
そんなの思ってたら俺はこいつにスキなんて言わねぇ
『 …前に、恋人は重荷だから作らないって話をしてた隊士の方がいて 』
「 誰だそいつ 」
『 知らない人だったけど
自分を守るので精一杯だから恋人は足枷だって 』
だから伊之助さんも… なんて俯くA
まだ分かってないみてぇだな
「 そんなのそいつが弱味噌なだけだろ 」
『 え、』
「 俺はお前一人守るくらいなんてことねェんだよ
だって俺強ェもん!! 」
俺は強ぇんだ
だからお前が鬼に攫われた時だって、守りきっただろーが。
「 余計な心配してんじゃねぇ!
お前は俺のモンだし、コイビトっつーやつなんだよ!! 」
『 は、はい 』
「 俺はお前がスキで、お前は俺がスキなんだろ 」
『 す、好きですよ 』
「 じゃあそれだけでいいだろうが! 」
んなヘボ隊士の言ったことなんか気にすんじゃねぇ
『 ふふ 』
「 何笑ってんだ 」
『 いや、何だか悩んでるのが馬鹿らしくなって
伊之助さんがそういう人でよかった 』
そう言って笑う顔
あークソ、カワイイなんて感情が湧いてきやがる
ドキドキまだうるせぇ心臓だ
リョウオモイっつーのになったから落ち着くかと思ったけど、
そういうもんじゃないらしい
「 A、こっち向け 」
『 ッ、』
接吻、つーやつ
こいつに出来んのは俺だけだ
『 伊之助さん
私、幸せです 』
「 っ、そーかよ 」
なんかこの辺があったかくなる言葉だ
俺のこの感情も、シアワセっつーやつなのか
こいつがいるから
Aがいるから、幸せな日々
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しゃび(プロフ) - 羅門茶.さん» コメントありがとうございます。一気読みしていただけて嬉しいです!伊之助が大好きなのでその気持ちを爆発させて書いた小説なので個人的にも思い入れの深い作品になっています。嬉しいお言葉もありがとうございます! (2020年6月1日 22時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
羅門茶.(プロフ) - 素晴らしい作品で一気読みしてしまいました(T ^ T)この作品大好きです、、 (2020年5月23日 15時) (レス) id: efacd8ff92 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - Znさん» コメントありがとうございます。恋愛に対して不器用で可愛らしい伊之助を書きたかったのでそう言って頂けて嬉しいです...!嬉しいお言葉ばかりありがとうございます。他の作品も拙いものばかりですが少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 (2020年3月10日 10時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
Zn(プロフ) - 本当に素晴らしい作品に出会いました!!もう毎話毎話伊之助の可愛さに震えてました、、他の小説も読んで見ようと思います。 (2020年3月8日 21時) (レス) id: 5d97af5082 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - 饅頭さん» コメントありがとうございます。神だなんて勿体ないお言葉ありがとうございます...!思い出深い作品なのでそう言っていただけてとても嬉しく思います。完結してる作品ですが、暇な時にでも読み返して貰えたら幸いです! (2020年3月2日 11時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2020年2月7日 18時