【 鬼滅の刃 】伊之助さんとそんな日々【 嘴平伊之助 】

伊之助さんがモヤモヤした日 ページ4

伊之助side
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善 ｢ えへへぇ、こんな可愛い子に看病してもらえるなら怪我も案外悪くないよなぁ ｣

『 何馬鹿なこと言ってるんですか 』

善 ｢ だって女の子にこんな近くで看病してもらえるんだよ!? 何もうご褒美じゃん怪我してまで頑張った俺へのご褒美じゃん!! ｣

『 男の方に看病任せることもできますよ 』

善 ｢ あっ、それは全力で遠慮します!!! ｣



怪我して帰ってきた善逸の奴
ハッ、あんな雑魚にやられてダセェぜ全く

そう思いながら何となく、俺が横になってる隣にいるその弱味噌と看病してる女を見つめる



『 善逸さん、ちゃんと薬飲んでくださいね 』

善 ｢ えぇ〜… これ苦くてまっずいやつじゃん…
Aちゃんが飲ませてくれるなら喜んで飲むんだけどなぁ ｣

『 じゃあほら、はい口開けて 』

善 ｢ あらッ、随分乱雑!! ちょっと思ってたのと違ッ
アァァアァーーーッッッ!!! ｣



ホントこいつうるせぇな
そんなうるせぇ紋逸を、最後まで面倒見てやるA

モヤモヤ、ズキズキ



｢ ァ…? んだコレ ｣



胸のここら辺がムカムカしやがる感覚
チクチクっとして痛てぇような、気持ちわりぃ



善 ｢ うぇえっ ホントまっずいそれ不味いよぉ
ねぇ俺頑張ったよね褒めてAちゃあんッ ｣

『 はいはいよしよし 』

善 ｢ えへ、えへへっ ｣



うわ、何だあいつの笑顔だらしねぇ
Aに頭撫でられて嬉しそうにするそいつを見て、

また、モヤモヤ



｢ ッダァァァ!!! ｣

善 ｢ うわ何ッ、怖っ ｣

｢ んだコレ気持ちわりぃな!! ｣

『 もう、どうしたんです伊之助さん 』



自分の気持ちに追いつけなくて、気持ちわりぃから思わずベッドの上で立ち上がる



『 伊之助さんも薬飲んでください 』

｢ 俺はもう治った!! ｣

『 どこがですか、傷深いんですよ貴方 』

｢ ハーンッ こんくらいもう何でもないもんね!! ｣

『 だとしても、飲んでください 』



飲め飲めとしつけぇそいつは薬を差し出してくる

うっせぇそんなの飲まなくたって俺は、
でもこれ飲んだら、もしかしたらさっきの善逸みたいに



『 ? あら珍しく素直 』

｢ んぐ、
…ホラ、飲んだぜ ｣



飲み干した薬を見せびらかせば目を丸くする



『 ふふ、偉いですね伊之助さん 』

｢ ッ!! ｣



柔らかく笑って俺の頭に手を乗せる
さっきのモヤモヤはなくて、今度はホワホワ

あーくそ、なんなんだ



善 ｢ あれ?
なんか撫でるの俺より丁寧じゃない…? ｣

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