【 鬼滅の刃 】伊之助さんとそんな日々【 嘴平伊之助 】

伊之助さんがまだ自覚してない日 ページ20

伊之助side
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しつけぇ女



｢ だーから行かねぇっつってんだろッ!
俺はテメェと違って忙しいんだ!! ｣

女隊士 ｢ つれな〜い ｣



前に任務で一緒になったとか、深く関わったわけでもねぇ奴だし、覚えてるわけねぇだろ

そんな女に誘われて、くどくどしつけぇから逃げようとしても追いかけてくる

うぜぇ。



女隊士 ｢ その反応はさ、好きな子、いるんでしょ ｣

｢ さっきからなんだよ!! スキナコって何だッ ｣

女隊士 ｢ あらもしかして、自覚無しの恋心!? ｣

｢ ハァン!? ｣



さっきから訳の分からねぇことばっか言いやがるこの女

何だよ、コイビトだのスキナコだのって



女隊士 ｢ 一緒にいたい女の子、いるんでしょ ｣

｢ は ｣



女の勘で分かっちゃうの、と器用に片目だけ閉じるその女にポカン、とする俺

一緒にいたい、女

そんなの、



｢ そんなん、いねぇよ ｣

女隊士 ｢ …ふうん、じゃあ常に考えちゃう女の子とかは? ｣

｢ …そんなのもいねぇよ ｣



常に考える、女
そんなの、いねぇよ俺には

いや、一人だけ、



女隊士 ｢ ふふ、まぁいいや
いつか恋心を自覚できるといいね、伊之助くん ｣

｢ ハァ!? ｣

女隊士 ｢ 甘味処は他の男の人誘いますよ〜 ｣



ひらひらっと手を振って行っちまったその女
最後まで何だったんだあの女は。

ただ、何か色々重要な、



｢ スキナコ、ってなんだよ
コイゴコロ? ｣



何だそれ

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