【 鬼滅の刃 】伊之助さんとそんな日々【 嘴平伊之助 】

伊之助さんを心配する日 ページ16

『 大丈夫だってば 』



一人、自分を安心させるように呟く

実はいつもこう。
誰かが鬼を倒しに向かう度、胸が締め付けられる感覚に襲われる

もしかしたら、もう帰ってこないんじゃないかって



『 でも伊之助さんは強いし、大丈夫大丈夫 』



どんなに強い人でも、柱だって
帰ってこない人はもう二度と帰ってこないの

もう誰も失いたくないから、こんなに不安で心配で、息も上手くできないの



『 伊之助さん、どうか無事で 』



怪我ばかりして帰ってくるけど、それはそれで心配だけど、いつも生きて帰ってくる貴方にどれだけ私が安心してる事か。

伊之助さんが任務に向かう度、こんな思いと戦うの



『 でも、伊之助さんはもっと強い鬼と戦ってるんだ 』



だから私が折れてはいけない

彼が帰ってきた時に、一番安心できる場所になってあげたいの



胡 ｢ あらあら、ふふ、いつもの事ですね ｣

『 しっ、しのぶさんっ 』

胡 ｢ 伊之助くんのこと、心配ですか? ｣

『 は、はい 』



そわそわと落ち着かない私の元へいつの間にか、しのぶさんが来ていて
安心させてくれるような微笑みで私に話しかける



胡 ｢ 伊之助くんなら大丈夫ですよ ｣

『 そう、ですよね 』

胡 ｢ 彼は強いです
信じてあげてください ｣

『 わ、わかってます…っ 』



信じてるの、信じてるんだよ

だからこそ、怖いんだ



胡 ｢ Aの好きな人なら、心の底から信じてあげるべきですよ ｣

『 は、はい!
……て、へ? 』

胡 ｢ ふふふ、もう遅いです
あまり遅くまで起きて体調を崩さないようにね ｣

『 えっ、あ…っ! 』



待ってと引き止める前に、シュンッと一瞬で消えてしまったしのぶさん

なんて言ったの、しのぶさん



『 す、好きな人ぉ!? 』

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