危機感 【 炭治郎 】 ページ4
炭治郎side
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何人かの、年上の隊士の人達が話している内容がたまたま聞こえた
隊1 「 最近鬼殺隊に入った女の子知ってるか?
確かA… ちゃんだっけ 」
隊2 「 知ってるよ、有名だろ
まるで天使みたいに可愛いってさ 」
隊3 「 同期の奴らが羨ましーッ
今度声掛けてみようかな 」
お前じゃ相手にされないだろ、なんて談笑しているその人たちの話題の中心には
A
何を隠そう、俺の恋人である。
「 有名だったのか… 」
俺もAも、まだ最近鬼殺隊に入ったばかりだけど
もう色んな人がAの存在を知っていた
そりゃあ、あれだけ可愛ければ目立つのも頷ける
隊1 「 恋人とかいるんかなあ 」
隊2 「 でもまだ十五? とかだろ
早くねえ? 」
それがいるんだ、ここに。
可愛いだの好みだのと盛りあがるその人達の話に自然と聞き耳を立てていると、
その内の一人があっ! と声をあげる
隊3 「 噂をすれば…! 」
その隊士の視線の先には、Aの姿。
て、おい、ちょっと
隊3 「 ねぇ、君最近入った子だよね? 」
Aを見つけるなり、すぐさま話しかけに行ったその隊士の人の顔は、見るからにでれでれとした表情で。
これは、恋人として黙っていられないぞ
『 えっと…? 』
隊3 「 Aちゃん? だよね 」
いきなりの事で困惑している彼女に、他の隊士も便乗するようにわらわらと近づく
ああもう。
「 あの!! 」
いくら年上の人とはいえ、Aに手出しはさせない
バッと手を広げ、Aを庇うような体勢で隊士達の間に割り込む
「 Aは!
俺の恋人なので!! 」
『 た、炭治郎!? 』
そう言い残し、
では!! とAの手を引いて足早にその場を去る俺
隊士の人達は案の定ポカンとしていたけど、
『 た、炭治郎? 』
危機感の無さすぎる、Aも少しいけないぞ
「 A 」
『 わ、ッ 』
振り向いて引き寄せ、俺とAの距離は零。
「 Aは可愛いんだから
もう少し危機感を持った方がいいぞ 」
『 は、はい… 』
分かっているのだろうか
俺が心配しすぎなのかな。
それともただの、嫉妬心か
『 ありがとう、炭治郎 』
そう笑う彼女が可愛くて
心配とか嫉妬とか、俺のどうしようもない気持ちを押し付けるように抱き締めた
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しゃび(プロフ) - ミミさん» コメントありがとうございます。1から見ていただけて嬉しいです!個人的に一番炭治郎のお話を書くのが難しいと思ってるのですが、この作品で更に好きになって頂けたようで嬉しく思います。 忙しくて中々こちらに来れないのですが、後ほどボード確認しますね! (2020年3月26日 11時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 1からイッキ見しました!しゃびさんの作品で以前より炭治郎が好きになりました!ボードにも数日前に書き込みましたので見てって欲しいです。好みどストライクでした! (2020年3月26日 10時) (レス) id: ddeda9ef75 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - あいすさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。続編も期待してくださってありがとうございます。私個人としても続編を作りたいと思っているのでそちらが出来た際にはお暇な時にでも読んでいただけたら嬉しく思います! (2020年3月23日 1時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
あいす - 完結おめでとうございます!!この作品大好きなので、続編期待しています! (2020年3月22日 16時) (レス) id: 3a45dfb233 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - ミナさん» コメントありがとうございます。沢山の方々に読んでいただけたおかげで楽しく最後まで書くことが出来ました。続編は後々作ろうかなと考えていますので、そちらが出来たらまたお暇な時にでも読んでいただけたら幸いです。 (2020年3月21日 22時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2020年1月15日 19時