柱だろうと 【 善逸 】 ページ13
※夢主さん柱設定
※付き合っていません
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「 だァめぇ!! 絶対行かせないから! 俺許さないからね!? 」
『 でも任務だし 』
首が取れるのではってくらいにブンブンと横に振る我妻くんに、私は引き止められている
これから単独任務に行かなくてはならないのだけど、
「 今から行こうとしてるとこ、もしかしたら上弦の鬼がいるかもなんでしょ!!? 」
『 うん 』
そう、もしかしたら、だけど。
上弦の鬼がいるかもしれないから、柱である私に出動命令が下ったのだ
『 でもいないかもしれないし 』
「 いた場合はどうすんの!!? 」
『 倒すよ 』
「 ダメダメ絶対ダメぇぇぇ!!! 」
何故こんなに引き止められるのか
仮にも私、柱だし
それなりの実力はある方で
『 我妻くん、私柱だよ 』
「 …でも歳は俺と変わらないだろ 」
『 そうだけど、でも一応それなりの力認められたから柱なわけで… 』
確かに年齢だけ見れば、ただの十六の女ですが
そう思っていれば、先程まで半泣きだった我妻くんが真剣な顔つきで私を見る
「 知ってるよ、Aちゃんが柱だってことも
強いってこともさ 」
『 う、うん 』
「 だけどさ、だからって心配するなってのは無理な話だよ 」
そう言う我妻くんは、私の両手を包むように握る
『 そ、そんなに信用ない? 私、 』
「 そうじゃないよ 」
『 じゃあ、』
どうして? って聞く前に、我妻くんは言葉を発した
「 そりゃ、好きな女の子の事心配しない男なんていないだろ 」
『 …、
へ 』
我妻くんのその言葉に、空気のような声が漏れる
なんて?
『 え、あの 』
「 Aちゃんが柱だろうと何だろうと、俺の好きな子って事には変わりないんだよ
だから心配もするし、一人でそんな任務に行かせたくない 」
いつもの弱音ばかり吐く彼は何処に
いつもと違う我妻くんに、思わずどきり。
『 ま、まって 』
「 待たないよ、俺好きなんだ、Aちゃんが
Aちゃんの事好きだから 」
だから、行かないでよ
なんてそんなこと言われても。
ああずるいじゃないか
行きたくなくなってしまう
『 じゃ、じゃあ
一緒に来て、我妻くん 』
「 うん、それなら 」
俺が守るよ
なんて
『 我妻くん、ずるい 』
「 へ!? な、何がッ 」
彼に守って貰いたくなる私は、
柱失格かなぁ。
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しゃび(プロフ) - ミミさん» コメントありがとうございます。1から見ていただけて嬉しいです!個人的に一番炭治郎のお話を書くのが難しいと思ってるのですが、この作品で更に好きになって頂けたようで嬉しく思います。 忙しくて中々こちらに来れないのですが、後ほどボード確認しますね! (2020年3月26日 11時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 1からイッキ見しました!しゃびさんの作品で以前より炭治郎が好きになりました!ボードにも数日前に書き込みましたので見てって欲しいです。好みどストライクでした! (2020年3月26日 10時) (レス) id: ddeda9ef75 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - あいすさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。続編も期待してくださってありがとうございます。私個人としても続編を作りたいと思っているのでそちらが出来た際にはお暇な時にでも読んでいただけたら嬉しく思います! (2020年3月23日 1時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
あいす - 完結おめでとうございます!!この作品大好きなので、続編期待しています! (2020年3月22日 16時) (レス) id: 3a45dfb233 (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - ミナさん» コメントありがとうございます。沢山の方々に読んでいただけたおかげで楽しく最後まで書くことが出来ました。続編は後々作ろうかなと考えていますので、そちらが出来たらまたお暇な時にでも読んでいただけたら幸いです。 (2020年3月21日 22時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2020年1月15日 19時