【 おそ松さん 】むつごと恋する短編集

ネイル 【 おそ松 】 ページ44

「 ちょいちょいちょい 」


『 え、何 』









私がネイルをしていると、おそ松が急に呼び止める








「 お前、それ何色かわかってんの 」


『 は? 緑だよ 』









何を聞いてるのか


手に持っていたネイルの色を確認しても、どう見ても緑なので、そう答える









「 いやいや、わかんねぇの!? 」


『 だから何が 』









何が納得いっていないのか

よく分からないことを言っているおそ松を無視して
爪に色を塗る









「 バカバカ、おい待てって
お前それ、緑だよ? 」


『 だからっ… 』









あまりにしつこいおそ松に、ちょっとイラッときて
投げやりな返事をしそうになった時







ひとつの事に気づいた









『 もしかして、赤がよかったの? 』









緑って、そうだ




チョロ松くんの色









「 はっ!?
いや別に、そうじゃねーけど 」









なんて




嘘だ絶対









『 わかったよ
チョロ松くんの色だから嫌なんでしょ 』





自分の彼女が、他の男の人の色身につけてたら嫌だもんね〜

なんてちょっと煽る









「 なんかむかつく…
てか単純に、Aにその色似合わねーし
赤の方が似合うって思ってるだけだし 」








子供みたいな意地張って、素直じゃないおそ松









『 仕方ないな、赤にするから 』









そう言って、塗りかけだった緑色を落とせば


満足した様子のおそ松









そんな姿に、ちょっと可愛いななんて思っちゃう私
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『 あ、間違えて青塗っちゃった 』

「 は!? 何お前わざと!? 」

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