クリスマス 【 おそ松 】 ページ42
おそ松side
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「 やっべぇぇぇぇ!! 」
俺は今、ものすごくやばい
今日は彼女との初クリスマスデート
なのに!!
「 なーんで誰も起こしてくんねーの!? 」
寝坊した
やばいやばい、待ち合わせの時間もう1時間は過ぎてる
「 まだいるかな
それとも呆れて帰っちゃったかな 」
あいつらに、明日は絶対起こせよ
なんて昨日の夜頼んだけど
「 俺だけ彼女とデートで、嫉妬すんのわかるけどさ〜 」
俺のクリスマスデートが失敗することを祈ってたあいつらに、俺を起こすなんてそんな優しい心があるわけなかった
慌てて着替えて、家から待ち合わせ場所まで全力で走る
「 はぁっ、はぁ…
ニートに全力疾走はきついってぇ 」
待ち合わせ場所、見えてきた
頼む、いてくれ
なんて強く願って、彼女を探す
「 い、いた… 」
こんなさみぃ中、1時間も待たせた
「 A!! 」
大きな声で、彼女の名前を呼べば
ぱっと笑ってこっちに駆け寄ってくる
『 お、おそ松っ!! 』
待たせてごめんとか、寝坊してとか
俺が事情を説明するより先に、
抱きついてきた彼女
「 えっ、あっ… 」
『 こ、来ないかと、思った 』
よかった、なんて心底安心している彼女
すげぇ、悪ぃことした
「 ごめん 」
そう言いながら、彼女の頬に手を当てれば
めっちゃ冷た
「 寒かっただろ、まじで、ほんとごめん 」
冷たい頬に、待たせてしまった罪悪感を感じる
『 ううん、大丈夫だよ
来てくれたから、それで 』
あ、でもね
なんて言って
『 やっぱ、寒かったから
ちゅーしてあっためて 』
とか
あーもう
そんなん、いくらでもしてやる
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「 ちょっと、あの人たちあんな所でキスしてるよ 」
「 どうするトッティ!! 爆破する!? 」
「 俺… 持ってるよ、爆弾 」
「 ナイス一松兄さん!! 」
「 ねぇ虚しくない? こんなことして虚しくない? 」
「 それを言ったら終わりだぞチョロ松 」
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しゃび(プロフ) - 苺夢さん» コメントありがとうございます。好みと言って下さり嬉しい限りです...!拙い短編集ですがお楽しみいただければ幸いです。短編集は幾つか続編もありますので、興味があったら是非そちらもよろしくお願いします。本当にありがとうございます! (2018年12月27日 23時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
苺夢(プロフ) - すごい好みの作品です!!まだ読み始めたばかりなんですけど(笑) これからも沢山読ませていただきます!いろいろと、頑張ってください!! (2018年12月27日 23時) (レス) id: 4fd2aa824a (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - Fall ill appleさん» コメントありがとうございます。神なんてとてもとても... ですがそう言っていただき本当に嬉しい限りです。こんな短編集ですが、楽しんでいただけているのなら幸いです。本当にありがとうございます。 (2018年7月27日 19時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - 面白いというか神ですね。素敵な短編集をありがとうごさいます。本当にリスペクト。 (2018年7月26日 19時) (レス) id: 1efb67011f (このIDを非表示/違反報告)
しゃび(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます。長編の小説も同時更新していますので、そちら優先になってしまい、短編集の方は思いつき次第の更新になりますが、それでも気長にお待ちいただければ幸いです。 (2018年7月19日 18時) (レス) id: f924ce756f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃび | 作成日時:2018年7月1日 22時