とんだご挨拶(10/6)UP ページ43
なんやかんやと向かいのソファに座った二人は、まずはAに挨拶をした。
「お久しぶりです小宮山さん、その節はどうも本当にありがとうございました。酔っ払い回収係の二宮です」
「お久しぶりです二宮さん、こちらこそ本当にありがとうございました。行き倒れ介抱担当の小宮山です」
二宮の淀みない挨拶に、ついAも同じノリで返してしまう。
「ぶふっ！！」
途端に噴き出したのは櫻井で、松本はぶっすりと黙りこくっている。
「待って俺はもうこの空間で笑いを堪えられる気がしない」
「キリっとしないで翔さん」
「すみません、つい。二宮さん話し易くて」
「えっ嬉しい、俺も小宮山さんとまたお話したかったのよー」
「女子か」
擬音をつけるなら『きゅるん』な雰囲気の二宮に、櫻井のツッコミが入る。
「小宮山さん、挨拶が遅れました。嵐の櫻井翔です初めまして。うちの松本がお世話になってますと言うかめっちゃお世話になったようで」
「初めまして、小宮山Aです。大丈夫です、おかげさまで今夜美味しい食事と最高の空間と素敵な男性に出会えているので。ええと、よろしくおねがいしま」
「Aさんはよろしくしなくて良いから。そもそも素敵じゃないからこいつらは」
Aの挨拶を遮る不機嫌な声に、二人がブーイングをする。
「ひどっ！ Ｊがひどい！ 反抗期なのっ！？」
「小宮山さんにちゃんと最後まで喋らせなさいよ」
「なんなんだよ、二人して何来てんだよ」
松本の尤もな問いに、二宮と櫻井は悪びれもしない。
「暇つぶしじゃなくて潤くんが心配で」
「俺は噂の小宮山さんを見たかったから」
と返す。その返答にAはドキリとする。
何か変な噂になっていたらどうしようと思う。
松本の迷惑になるということは、最終的には嵐にも迷惑をかけるということ。それだけは避けたいと思っていたのに、Aが考えている以上に噂になっているのだろうか。
「あ、噂って俺ら嵐の中でね」
途端にフォローする櫻井は、「松潤が夢中になってる恩人さんのことみんな気になってるんですよ」と説明をくれた。
「恩人って‥‥まさか松本そんな話してるの？」
「小宮山さんが恩人で、ちょっと変わってて可愛いところがあって、一人で夜桜見に行って三杯ビール飲んで、下心は無いでしょって聞いてくれたって話は」
櫻井の爽やかな笑顔と破壊力のある言葉。
Aは頭を抱えた。
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お塩(プロフ) - ゆぃさん» ゆぃさん、一気読み疲れないですか？今後どんどん長くなる上に、どんどん何なのこの人たちってなるので(笑)ありがとうございますー！ (2021年10月3日 19時) (
レス) id: c86e5730cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆぃ(プロフ) - 小出しもいいけど、一気に読めると尚嬉しいから 一気に出しても大丈夫ですよ~♪ (2021年10月3日 13時) (レス) @page29 id: 7a81be16ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お塩
| 作成日時：2021年9月29日 1時
