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どういう意味なのと訊こうとしたAの耳に、知ってる声が届いた。
「えっ、A！？ ここに来てたの！？」
「えっ、あっ、みんな！？」
それは先程会社の前で別れた同期たち、綾乃と高井と吉村だった。
三人は驚いた顔をして、Aとその後ろに腰掛けている翔を見比べている。
まさかここで会うとは思っていなかったAはしまったと思った。
あまり自分のプライベートを明かしてこなかったし、会社ではお硬い社員として過ごしてきたから、こういったクラブと彼女の印象は決してイコールにならないのだ。
「ええとA、そちらの方は」
綾乃が興味津々といった様子で翔を見つめる。
「あ、ええと私の友人で」
「どうも、Aちゃんの友人の櫻井です。今夜は楽しんでいってください」
ニコッと。
人当たりよくまた他者を魅了する笑顔を惜しげもなく披露する翔に、Aは内心で呆れてしまう。
本当にその顔で何人の女の子を惚けさせてきたんだろうか。
すでに綾乃も目がハート形になっている。
「じゃあAちゃん、俺行くわ、ゆっくりしてって」
「うん、ありがとう翔君」
最初から真っすぐDJブースに上がっていく翔を見つめて、まさか？と雅紀に目を向けると、彼はにんまり笑って肩を竦めるのみだった。
「っていうかA！ 今の人、櫻井さん？ 超格好いいじゃん！ あの人が彼氏？」
「違う違う、翔君はそういうんじゃないよー」
食い気味に体を寄せてくる綾乃を「近い近い」と押し返して、Aはスツールに座りなおした。
すると、彼女の隣に綾乃が、その向こうに吉村が座り、反対隣に高井が腰を下ろす。
皆がそれぞれ頼む中、Aはもう一杯ビールを注文した。
「じゃあ、乾杯」
すっかり四人一組にされてしまってAはちょっと困惑した。今夜は一人でじっくり潤と向き合おうと思っていただけにペースが狂う。
けれど、久しぶりに同期と飲むのも楽しい時間ではあるので、あと少し。
彼があのステージに立つまでは、としばし状況を忘れて話に没頭した。
「でも意外だな、小宮山こういうとこ好きなんだ」
高井に話を振られて彼女はそちらを向く。
同期入社の中では一番のイケメンで出世頭の男だが、この空間でそれ以上を見ているAとしては、彼の解りやすいアピールに心は動かない。当人は気付かれていないと思っているようだが、流石にAはそこまで初心でもない。
「うんまぁちょっとね」
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お塩(プロフ) - ゆぃさん» ありがとうございます！って、ゆぃさんまで何を仰る！(笑)私ニューヨーク行ったことないので‥‥(笑)でもタイムズ・スクエア前に立たせるだけで絵になる潤くんですよね、それを見たいです(笑) (2021年9月28日 11時) (
レス) id: c86e5730cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆぃ(プロフ) - 完結お疲れ様でした~ NY編…いいです~♪ (2021年9月27日 13時) (レス) id: 7a81be16ec (このIDを非表示/違反報告)
お塩(プロフ) - さちこさん» さちこさんコメントありがとうございます！ほんっと格好いいですよね見事に落ちました(笑)全曲は流石に書けませんでした、そこまでネタが思いつかなくて‥。えっ、NY番外編っ！？えっそんなそんな(笑)でも少し妄想しちゃいました、タイムズスクエアの二人ですね成程！ (2021年9月25日 21時) (レス) id: bdf4956e41 (このIDを非表示/違反報告)
さちこ(プロフ) - お塩さん、完結おめでとうございます！こちらのお話も大好きです♪untitled、ほんとカッコいいですよねぇ…全曲のお話書かれるのかと勝手に思ってたので、完結って見て「えぇ( ﾟДﾟ)」ってなっちゃいました(笑) NY番外編、気が向いたらお願いします(笑) (2021年9月25日 8時) (レス) id: 037683b6b9 (このIDを非表示/違反報告)
お塩(プロフ) - ゆぃさん» ゆぃさん返事遅くなってすみません！！ 同僚はものの見事に当てウマですほんとすみませんって気分になりつつ、あれはもう潤くんのイケイケ具合を楽しんで頂ければオッケーです！！ ね、どう思ったんでしょうかね‥(笑) (2021年8月28日 2時) (レス) id: bdf4956e41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お塩
| 作成日時：2021年8月11日 4時
