二宮和也の勢い ページ12
そうこうしている間に目の前に現れたのは二宮和也。
こちらも国民的アイドルグループ嵐の一員だ。
正統派イケメンとは違うけど独特の雰囲気でやはりとても格好いいと彼女は思う。心の底から、国民的アイドルのオーラは凄いな‥‥と目を細めたら――
「ほんっっとうに申し訳ありませんっっ！！！」
スライディング土下座でもしそうな勢いで頭を下げられて、ぎょっとする。
「ちょっあのっ、大丈夫です顔あげてください。私ただ見てただけなんで」
だいぶ人通りが無くなった道とは言え、大声で平身低頭謝られるのは恥ずかしいし勘弁してほしい。すると足元から声。
「‥‥ニノごめん」
その言葉にまるで磁石みたいに反応した二宮が、ぎぎぎと音がしそうなほどゆっくりと顔を向ける。
「まーつーもーとーさーんー？ あんたねぇ‥‥」
「ほんとごめんなさい」
「ほんっと何やってんのよ！ あれほど飲み過ぎないようにって言ったでしょうが！ 最近ちょっとアレだからってお前さんは！ しかも、謝る相手が違う！」
(え)
二宮がこちらを向くので、いやいやいやと両手を振る。
「だ、大丈夫ですっあのもう何回も謝ってもらっているんでっ」
「こんな時間まで付き合わせて、こんなきれいなお姉さんにお前ってやつは」
「‥‥待って、大声やめて‥」
「はぁ？」
(二宮さんが般若だ、こわい)
そのままぎゃいぎゃいと騒ぐ二人に、もう夜中ですよと声を掛ける。
松本を叱ったことで幾分落ち着いたのか、二宮は改めて向き合ってくる。
「本当にすみませんでした、ご迷惑とお手数をおかけして。しかも多分水とかも色々」
「あ、ああ良いです本当に。こんなこともあるんだなぁって良い想い出になってます」
「えっ、もう想い出にしちゃったんですか！？」
「はい、あの眠いんでわりとぼんやりしてきてますし、超有名で格好いい人が二人も居て思い残すことは無い感じです」
「大丈夫ですか色んな意味で。っていうか、潤くん！ お前掛けてんのお姉さんのコートだろ！？」
「‥‥えっ‥‥あ、お姉さんもしかしてこれ、うわ、ごめん、すげぇ汚しちゃってる‥」
「あ、ああ別にあの、どうせそろそろクリーニングに出すとこだったので」
予想以上に狼狽えた様子の松本に、つい嘘を吐く。
春用のトレンチコートをこれからクリーニングに出すなんて一体どんな世界から来たんだ。でも多分気づかれないだろうとふんで。
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お塩(プロフ) - ひーちゃんさん» ひーちゃんさん、コメントありがとうございます！えっ、ヒーちゃんさんも夢落ち潤担さんですか！？そんな偶然があるとは驚き過ぎて笑ってます。続きは実はできてるので、修正しつつそのうちページ作りますね！ゆっくりお待ちください！ (2021年9月22日 15時) (
レス) id: bdf4956e41 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - お塩さま、作品を楽しく拝見させて頂いております。夢堕ち潤担！私もです( ・∀・)ﾉ﹛ﾊｰｲ!何だか嬉しく思いました。続きも心待にしております。 (2021年9月22日 2時) (レス) @page28 id: af081d03e4 (このIDを非表示/違反報告)
お塩(プロフ) - ゆぃさんありがとうございますっ！私の中ではむしろ一番古い話なので不思議な気分です(笑)創作意欲ばっかり溢れて実際は空回りですよ‥‥ふへへ。いつもゆぃさんに励まされてます！ほんとにありがとうございますー！！ (2021年9月1日 12時) (レス) id: c86e5730cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆぃ(プロフ) - - ここにきてまさかの新作とは！驚きです！！お塩さんの書きたい意欲が凄い♪無理しないでくださいね~ (2021年8月30日 14時) (レス) id: 7a81be16ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お塩
| 作成日時：2021年8月7日 1時
