どれだけ優れた者でさえ、推しの前では皆同じ.part2【稲荷崎】

愛が48こ ページ8

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角名「そういえば次の時間大丈夫なの？」


宮治「そうやん、Aちゃんまた怪我するんやない？」


「え？」


角名「次体育だよ」








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「…そんなのってないよ」


体先「見田村は見学した方がいいと思ったけど…」


「私もそうしたかったんですけどね、見学でも意味がないことがたった今判明しましたね」


体先「どうしたものか…」



前回のこともあり、とりあえず見学なら怪我をしないのでは…？という先生の提案から端っこで座っていたらこのザマです


豪速球がきたので、避けようとしたら捻挫しました

なんなら避けた先にもボールありました

やっぱり私の顔はボールに当たる運命を背負っていると思う



体先「まずは保健室に行っておいで…って言ってもその足じゃ無理か…」


「いや意外と」


体先「宮ー」


宮治「はーい」



何で皆すぐ推しを呼ぶの？？？？？

意外といけますよ？って言おうとしたら遮られたのですがそれは



体先「見田村捻挫したから、こいつを保健室まで連れて行ってくれる？」


宮治「了解です」


瞬間、ふわりと浮かぶ身体


「……え？」


宮治「ほな行くでー」


軽快な足取りで保健室に続く道を歩く推し

と、所謂お姫様だっこなるものをされている私



情報量過多すぎませんか吐血するぞ



「おおおお治くん？私別に1人でも…」


宮治「は？何言うてんねん、捻挫した女の子歩かせろ言うんか？」


「いやだって、絶対重いじゃん」


宮治「いやもくそもあるか、重ないし」


「うそ」


宮治「俺が嘘つくように見えるんか？」


「天地がひっくり返ってもありえませんね」


宮治「やろ？なら大人しくしとくんやな」


「本当にイケメンすぎて無理」


宮治「惚れた？」


「生まれた瞬間から惚れてる」


宮治「嘘はあかんで」


「うそやないよ」


少なくとも、この世界に来る前からは惚れてるもんね








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宮治「ちなみにやけど、これ2回目やで」


「うそだろ？こんなご褒美忘れてたまるか」


宮治「Aちゃん寝てたからな」


「美術の時か」


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