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小話 地獄の部屋探し〜鬼灯〜 ページ36

貴女「んーと…」


私の目の前には、

地獄の不動産屋のチラシ


訳あって閻魔殿で住み込みしていたけど、


ふと思い立ち、自分の家を探そうとしていた



鬼灯side


ある日のこと…


Aさんが席を外している時に、

チラシを見つけました


これは…地獄の不動産屋のチラシ…


かさり


私はチラシを手に取った


…まさか……


そして、彼女が考えていることを悟った


…だからあまり荷物が…


私は、行動に出た



貴女side


しばらくして…


貴女「あ、そうですか?ありがとうございます!」


不動産屋から電話があった

あの部屋に私が入れるそう


それをキュ、と丸で囲む


ここ、空きアリ、と…


貴女「じゃあ明日にでも内見を…」


ひょい


言いかけたとき、ケータイをとられた

いつの間にか後ろにいた鬼灯さん


貴女「あっ」

鬼灯「あ、もしもし、その件ですがキャンセルで」

貴女「え!!」


ちょ!!

何言ってんのーー!!



貴女「ちょっ…むー!」


抗議しようとした私を、後ろから抱きしめるようにして

空いた手で口を塞ぎ話す鬼灯さん


あ、いい匂い……じゃなくて!!


鬼灯「Aさんが私に相談なく決めてしまったようで…、申し訳ありません」


電話の相手が鬼灯さんだからか、

向こうも何だか慌てている声がする


鬼灯「Aさん、困りますよ、勝手にこういうことされると」


わざと向こうにも聞こえるように、鬼灯さんは言った


鬼灯「その物件ですが、どなたか別の方に…はい」

貴女「!!むー、むー!!」バタバタ


だめ!!


鬼灯「…あ、もう希望の方が?ではそちらのほうに」


ジタバタする私をがっちり押さえ、冷静に話す鬼灯さん


鬼灯「はい、キャンセルで…はい、…では、失礼します」


ピッ


鬼灯さんは電話を切り、手を離した

続き→←小話 その歌を私に〜鬼灯〜



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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年3月1日 15時

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