6話 ページ7
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私の手をそれはそれは優しく引いて歩き出すなーくん。
顔面と紳士な対応が相まって、さながら王子様のようだ。
「よかったぁ、やっとおねーちゃんにわかって貰えたあ」
歩きながら安堵したように目を細めて笑うなーくん。
『ウン…』
何だこのなんとも言えない感情。
認めたくないけど認めざるおえない…。くそぅ…。
「さっきはごめんね?おねーちゃん…。許して、くれるかなあ…、。」
眉を下げて、子犬のように目を潤ませ目を見つめてくるなーくん。
くううめっちゃ可愛い…、!!!!!
自分の顔面の造形をわかっているなあこいつ…!!!
なんか悔しい…!!
『ぃいいよぉ…!!!…こっちもごめんね、ナッなーくん…』
「ん??」
『なーくん!!!!』
「うん!」
満足そうににんまり笑う我が弟。
くっそぉ顔がいい。
「よしっ、やぁっとねーちゃんがわかってくれたとこで…俺の仲間を紹介するね!!」
『うん…うん???』
まって、仲間??仲間って言った今????
仲間ってことは…な組の組員やんけ、!!
死ぬわこれ。あー死んだ。死んだなこれは。
なんかもう諦めモードに入ってきた。(悟り)
頭の中で危険信号が鳴り響く。
だって髪の毛めっちゃカラフルらしいやん???
しかもみんなめっちゃ強いらしいやん?????
なーくんが背中任せられるほどってことやん??
…終わったやん…(絶望)
とりあえずなーくん止めなきゃ私が死ぬ!!!!
『まって、なーk』
「______集合」
私の静止の言葉に隠れるほどの声でなーくんは呟く。
小さいが、芯のある…男の人の声だった。
ぱち、
ほんの瞬き1秒未満。
たったそれだけの時間。
驚くことにその僅かな時間で、目の前に5人が整列していた。
…その芸当は忍者やん…。。。。
みな頭を下げているため某柱合会議のようになっている。
「自己紹介しろ」
なーくんがそう言った瞬間垂れていた頭をあげ、
軽やかな動きで一斉に立ち、顔を上げた。
そして目が合った瞬間、皆が目を見開いた。
「…、え」
「…は、」
「…ぇ、?」
「…は?」
「なんでッ、」
ありえない、というような顔をした5人。
後に頬が紅に染まり、目に涙が浮かぶ。
そしたらふんわりと嬉しそうに、幸せそうに笑った。
訳が分からない私はなーくんに目をやる。
なーくんも首を傾げていた。
…え何この状況????
ーーーーー
ただいま♡♡(ゴメンナサイ)
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だびおがばん - 一体何故更新停止なの…… (2021年11月11日 22時) (レス) @page7 id: d0d136fad8 (このIDを非表示/違反報告)
むつき。(プロフ) - 何があったんだな組…めっさ気になる…更新頑張ってください! (2021年10月9日 22時) (レス) @page7 id: da60582d52 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - みおさん» うわあん嬉しいです…!!えっそうなんですか!?!うわああごめんなさい…!!まあでも夢主ちゃん可愛いからなあ…(???) (2021年10月9日 22時) (レス) @page6 id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 初コメです!んやぁぁぁぁ可愛い!!あと私2年3組の26番で『アッ...す、すいましぇん...口説いちゃってすいましぇん...』ってなってましたね((((((ゑ (2021年10月7日 17時) (レス) @page7 id: e91e7e57ac (このIDを非表示/違反報告)
わんだふる - いやぁ…なーくん可愛いなぁ!続き気になる…!! (2021年10月5日 22時) (レス) id: 48ef6fa197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ごりら | 作成日時:2021年8月16日 2時