幽霊になった件について【stpr】

4話 ページ4

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東京のとあるスタジオ。
今日は企画をするのでメンバー全員が集まっている。


「莉犬くん服の毛やばwwww」
「いやっ違うんよwこたちゃんが上で毛繕いしちゃったんだってwww」
「えそれ莉犬の毛じゃないの」
「なんでだよ」


和気あいあいとした雰囲気。
いつもと変わらない落ち着ける時間…なんだけど



今俺は、髪の毛を触られている。



誰かに。



「…ねえなーくん」

「どうしたの？さとみくん」

「俺憑かれてるかもしんないんよね」


「え！？！？」




事の発端は1週間前。
レコーディングから帰って、動画の編集をしていた…そっからの記憶が無い。
帰ってきた頃にはもう眠かった。それは覚えてる。

______つまり、ベッドまで移動して寝た覚えがない。
だが丁寧に掛け布団を掛けられていた。

記憶が無いほど眠かった俺がそんなことまでできるか？

他にも、
気づいたらUberのごみが消えてたり、ひなちゃんたちが1箇所を眺めていたり…

挙句の果てには髪を触られるようになった。
くるくると指にまきつけているような感じで弄られ、たまに頭をふわふわと撫でられる。

リア友に幽霊見えるヤツがいるんだけど、見てもらったら

「ああ、うん。いるねえ」
って、あっけらかんと言われた。何やねんお前。

祓ったほうがいいかを聞いたら、
「さとみのこと守ってくれてるから別にやんないでいいと思う。全然いい幽霊だよ。」
…と言われたので今は祓わないでいる。

俺自身も撫でられるの正直気持ちいいし、癒しになってるから別にいいわ。
悪霊っぽい感じも全然ないしな。


…まあそういう旨をなーくんに伝えたら、

すっごいきらきらした目でこっちを見てた。

「まあ対処はさとみくんに任せるよ〜。癒しなら別にいいんじゃない？…でさ、」

？

「俺にも触れるのかなぁっ！！その幽霊ちゃん！！」



…え？？

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