幽霊になった件について【stpr】

2話 ページ2

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…って思ったけど全然大丈夫だったわ草。
バレるの“ば”の字もなかったわ。へっへっ。

ただいまさとみくんは編集をしている最中です。ひええ、すごい。
タイピング鬼早いし効果音もすごい悩んでつけてる…ありがたいなぁ。嬉しい。

何より眼鏡姿やばい。似合いすぎやん。

猫ちゃんたちも邪魔にならないように適度にじゃれていてとてもよい。すき。

いいな〜〜〜和むなぁこの空間〜〜〜〜〜
思わずにまにましちゃうけど誰も見てないからオールオッケー。


不意にタイピング音が止む。

お！終わったかな？

顔を覗きにいく

…ｱｯ違う寝落ちしてるわ。
おあ〜〜寝顔も最高か??



…これどうしよ。やばくね。
起こさなきゃじゃない？ベッドまで行かなきゃ風邪ひいちゃう。

ペットちゃんは触れたけど人間いける？？いやでも私触ってもいいのかな…恐れ多い…。
ペットちゃんのときみたく深く土下座すればいい？？だめ？？
いやでも風邪ひいて活動に影響が出るのは良くないよね…ここエアコン直で当たるし…。

(悶々)


…覚悟を決めよう。

まず猫ちゃんたちに綺麗な土下座をします。
そしてさとみくんに綺麗な土下座をします。


『し、失礼します…』


ふわっ


体温の上昇を感じる。
ひえ…さとみくんの髪に触れてしまった…。
これ万死じゃない？？大丈夫？？？私死ぬんじゃない？？ｱｯ死んでるか。


起きる気配ない…。
…気配ないからネ！しょうがないヨネ！ネ！！(触りたい)

くるくるしてるさとみくんの髪を指にまきつけて弄る。
はあ最高…幸せ…ありがとう全人類…


にしても癖になるな…。えへへ、幽霊特権として毎日暇な時は髪の毛いじろうかな。
幽霊やから。そう。幽霊やから。ね？？幽霊やから。


…
全然起きないなあ。かなり触ってるんだけど…。肩叩こうか。


ﾄﾝﾄﾝ
『お、起きてください…！！風邪引きますよ！！』

ﾄﾝﾄﾝ
『さとみさん！』


「…んぅ、まって…もうちょっと…」


…ェ？？掠れた声やばない？？え？？？
目の前がチカっとする。…なんか汗出てきたかもやばい(やばい)


むりむりしぬ。これ以上耐えれる自信ないのでお姫様抱っこしてベッドに運ぶしかない。
任しといて。腕力だけは自信あるんだ私。傷一つなく運んでみせるぜ。

椅子を回転させて、膝裏と肩あたりに腕を入れて持ち上げる。あら簡単3分クッキング。
てか軽くない？？予想の300倍くらい軽くてびっくり…。もっとご飯食べて…。



「…ん、ん？」

！！！！！！！！！！！！

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