【あんスタ】家庭的な一般成人男性ですが?【男主】

28話 ページ30

Aside






せっかく早く帰れたのに学院に忘れ物するなんて...




上がったテンションが一気に下がった気がする





「誰もいないからめっちゃ暗いぃい...」


学院内誰もいないからめっちゃ暗い、怖い




ホラー系のものは全般無理だし、


実家で母さんが夏の心霊写真とかの番組を見ていたときは、ビクビクしながら夜寝ていた




あぁ、ここの校舎なんでこんなに広いの



暗いから地図見ながらじゃないと絶対迷う









◆◇◆◇




...。









はぁ、やっと見つけた



早く帰ろう









あれ、ここの教室なんで明かりついてるの?


ここは、軽音部部室...か



明かりありがたいけど、七不思議とかだったらクソ怖い




スマホのライト機能で道を照らしているがやっぱり怖いものは怖い




プルプル震えながら教室へと足を踏み入れると







まず一番先に目に入ったのは棺桶から出てくるイケメン






What...!?







え、もう既にお亡くなりに...!?


...それはないか









「おやおや、どうやら子羊が迷い込んでしまったようじゃな」




おじいちゃん...?





そういえば母さんの父親、僕のおじいちゃんはそんな喋り方してなかったなぁ





おじいちゃん元気にしてるかな


今度おじいちゃん家にごはん作りにいこう





「すみません、忘れ物をしてしまって早く帰りますね」



「いや、大丈夫じゃよもう少しここでゆっくりしてゆくがよい」




「...はい」




暗くて怖いから早く帰りたい...!






◇◆◇







と言うかなんか見たことある様な顔だな


そういえば、同じ黒髪イケメンで凛月さんがいたな



たしか、自己紹介の時に『名字でよばないでねー』って言ってたな




もしかしてこの人兄弟...?







「あの、もしかして凛月さんの兄弟とか...ですか?」



「おぉ、そうじゃよおぬしもしかして凛月と知り合いなのかえ？」



「はい、まぁ今日初めて会ってばっかなのですが」



「凛月に知り合いが増えたようでなによりじゃ」

「仲良くしてやっておくれ...♪」





...ただの良いお兄さんでした





僕もこんな兄弟欲しいかも








...。




「ぐぅ」




え...?




ぐ、ぐう!?








「すまんのぉ、お腹が空いてしまったようじゃ」


そう言いながら恥ずかしそうに頬を赤らめ、頭を掻く零さん




「なにか作りましょうか?」



「ありがとうAくん...♪」






このおじいちゃん意外とかわいい

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